Japanese
English
特集 神経疾患の新しい画像診断2
8.CT perfusion—その原理と臨床応用
CT Perfusion: Basic Principles and Clinical Application
高木 亮
1
,
隈崎 達夫
1
Ryo Takagi
1
,
Tatsuo Kumazaki
1
1日本医科大学放射線医学教室
1Department of Radiology, Nippon Medical School Hospital
キーワード:
CT perfusion
,
CT angiography
,
brain
,
cerebral infarction
,
vascular disease
Keyword:
CT perfusion
,
CT angiography
,
brain
,
cerebral infarction
,
vascular disease
pp.950-958
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406902024
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はじめに
CT灌流画像(CT perfusion,以下CTP)1〜7)は,造影剤を急速静注しながら連続撮像を行うダイナミックCTの画像データを用いて脳の血流解析を行う新しい検査法である。ダイナミックCTを用いた脳血流の検討8〜10)は古くは1980年代初頭に始まるが,当時のCT装置では一画像を得るためのスキャン時間が長く,画像解析に多くの時間が必要となり,広く一般に普及する検査法にはなりえなかった。しかし,これ以降ヘリカルスキャンの開発やコンピュータ技術の進歩,さらには多列検出器型CTの登場によって,CTPは新しい検査法として生まれ変わった。
脳血流の解析を行う画像診断法としては,PET,SPECT,MRI,Xe-CTなどを用いた検査法が施行されているが,これらの検査法と比較したCTPの利点は,CT検査自体のアクセスの良さ,経済性,実際の検査手技の簡便さ,短時間で結果が得られることなどがあげられ,特に急性期脳梗塞の評価に関する有用性を中心に報告がなされている。
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