第30回日本脳神経外科学会総会
パネルディスカッション〔F-K〕抄録・追加・討論
古和田 正悦
pp.1371-1410
発行日 1972年10月1日
Published Date 1972/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203209
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F〔1-12〕脳神経外科領域における神経生理学の応用
座長:堀 浩 教授
【F−1】意識障害評価のためのVERおよびEEGの自動処理
JEC−7型電子計算機を使用して,脳波および閃光刺激による誘発反応を所定の目的に従つて自動処理し,その結果を臨床医に理解しやすい形でCRT上に表示またはデジタルプロッターに自動描記させた。
脳波は基調パターンを自動識別してヒストグラムを作製したのち,16秒間毎に定義された3次元空間内に飛跡する点として表示され,6〜12時間の測定後に得られた軌道変動の分散の度合を算出し,意識障害の症例の脳波を計量的に表現し予後と対比した。またヒストグラム上のモードをとりだして,これを経時的に周波数で分割された同心円内に投射し,長時間の脳波の変化の概略を知るのに便利な表示様式を行ない,コンピューターに内蔵されたCRT上で観察した。さらに周波数の外に振幅を3段階に分けて5分割された同心の長円形に経時的に投射しその結果をデジタルプロッターで自動描記し脳波の変化の概略をより立体視できるようにした。
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