保健師ジャーナル 76巻3号 (2020年3月)

特集 外国人の健康支援とコミュニケーション

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近年,労働者や留学生として地域で共に暮らす外国人が増加する一方で,多言語に対応した医療通訳者の不足など,その健康を地域で支えるための体制整備が十分には追い付いていない。

本特集では,保健師活動の土台となるコミュニケーションを中心に、地域で共に暮らす外国人が抱える課題や健康支援のあり方を,具体的な方策や取り組みから考えていく。

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特集の総論として,「外国人との共生社会」における健康支援の必要性と,その中で新たに言語サポートの標準化が求められる理由を解説する。また,国の「外国人材の受け入れ・共生のための総合的対応策」におけるコミュニケーション関連施策も紹介し,専門職への期待を述べる。

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「やさしいコミュニケーション協会」は「やさしい日本語(医療)研修」を開催し,保健医療職に向けて「外国人に伝わる」コミュニケーションのコツを伝えている。その背景や内容を紹介するとともに,外国人への情報発信のポイントや,健康支援を担う保健師への期待を述べる。

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海外にルーツを持つ子どもと若者の専門的教育支援事業を行う青少年自立援助センター。その現場で感じている外国人の子どもや家庭の問題と,支援に必要なコミュニケーションのポイントを紹介する。また,その経験を踏まえた医療・保健・福祉専門職への期待についても述べる。

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外国人居住者の多い東京都豊島区の池袋保健所では,結核対策や母子保健など健康支援におけるコミュニケーションに課題を感じていた。そのような中,保健師による「やさしい日本語」の学習をきっかけに始められた「外国人にも分かりやすい」説明や資料の工夫について紹介する。

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海外からの留学生が多く在籍する大学の保健管理センターに勤務する保健師の立場から,留学生が抱える健康問題と,感染症や健康診断等における注意点を報告するとともに,支援事例および学校保健師の役割についても述べる。

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安芸市の概況

 高知県安芸市(図1)は,高知県東部に位置する太平洋を臨む市であり,面積は317.21km2を有します。三菱グループの創業者である岩崎彌太郎の出身地であり,阪神タイガースのキャンプ地としても知られます。主な産業である農業では,ナスの生産量が日本一である他,ユズの生産も盛んで,初冬になると街中にユズの香りが漂います。

 人口1万7266人,高齢化率39.9%(2019〔平成31〕年3月31日現在),年間出生数84人(2018〔平成30〕年度)と少子高齢化が進み,第一次産業の担い手が不足する課題を抱えています。

 

高知県安芸市では,働きたくても働けない生きづらさを抱えた方や障害者の就労に課題があり,それらを解決するための協議体や支援体制が十分ではありませんでした。そんな中,引きこもり男性の相談をきっかけに,「農福連携」をはじめ,「障害を持っていても安芸で仕事ができるようにしていく」ことをテーマに,関係機関と協働し取り組んできました。この一連の就労支援について紹介します。

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はじめに

 2013(平成25)年の「地域における保健師の保健活動に関する指針」(健発0419第1号)では,保健師活動の本質を「みる・つなぐ・うごかす」等で示し,推進のための方策として,「地区担当制」「横断的な組織体制整備」「統括的な保健師の配置」の3点が明記された。また,2014(平成26)年に「医療介護総合確保推進法」が制定され,地域包括ケアシステムの構築が示された。

 このような中,筆者が所属する静岡県富士市では,保健師活動の推進を図るため,保健活動体制を「業務分担制」から「地区担当制」へ移行し,「横断的な組織体制整備」と「統括的な保健師の配置」に取り組んだので,報告する。

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「公衆衛生看護学の体系」とは,保健師が公衆衛生看護活動を実践していく上で必要な学問を体系的に整理したものです。現場の保健師のスキルアップや人材育成にも活用できます。最終回となる今回は,さまざまな事例から保健師活動と体系との関連を学んできた連載のこれまでを振り返り,今後を展望します。

連載 統括保健師の日々・41

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 前々回でお示ししたように,熊本市では統括保健師を,保健衛生部「健康づくり推進課」で最も職位の高い保健師に位置付けています。

 2016年4月に熊本地震が発生した際,筆者は区役所の課長から,介護保険と高齢福祉部門の課長である福祉部高齢介護福祉課(以下,当課)の課長を拝命したばかりでした。

連載 ニュースウォーク・262

NHK「被災ツリー」の圧巻 白井 正夫
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 わが家の玄関の上り口に白い「防災ヘルメット」が1個ぶら下がっている。数年前,町内自治会の役員を務めたとき支給されたまま被った記憶もない。その忘れられた存在は昨年12月に,にわかにクローズアップされた。

 きっかけは老妻のひと言だった。「大地震が起こったら,ヘルメットをどちらが被るの?」。うーん? 考えてみたこともなかった。2人暮らしだから万一の場合,競争率は2倍か。

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基本情報

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保健師ジャーナル
76巻3号 (2020年3月)
電子版ISSN:1882-1413 印刷版ISSN:1348-8333 医学書院

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