活動報告
大学と介護予防センターの協働による高齢者サロンの活性化に向けた支援—フレイル予防を目的とした“地域すごろく”の開発と実践
市戸 優人
1
,
小林 重人
2
,
高田 映
3
,
千葉 望
3
1札幌市立大学看護学部
2札幌市立大学デザイン学部
3社会福祉法人札幌市社会福祉協議会札幌市南区介護予防センターまこまない
pp.308-312
発行日 2025年8月10日
Published Date 2025/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134883330810040308
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はじめに
高齢者の集い・通いの場である高齢者サロン(以下、サロン)は、高齢者の地域交流の場として、各地で住民が主体となり取り組まれている。通いの場は、要支援・要介護認定を受けるリスクの抑制や主観的健康感の改善に効果が認められており1)、高齢者の介護予防に有効な取り組みとされている。しかし、住民主体による運営であるが故に運営スタッフの確保困難やメンバーの固定化や減少、活動プログラムのマンネリ化などの課題がある。
高齢者の健康的な生活を支援するには、サロンのような地域コミュニティの存在が不可欠であり、住民主体の活動を支援するためのアプローチの展開が重要である。そこで、札幌市では、一般介護予防事業の実施において、地域包括支援センターの業務を補完する機能として介護予防センターを設置しており、サロンの立ち上げ支援や既存サロンの活動継続を支援している。
今回、札幌市南区真駒内地区で新たに立ち上げたサロンの活動を支援するため、大学と介護予防センターが協働してフレイル予防を支援する媒体“地域すごろく”を開発した。本活動報告では、開発のプロセスも含めた地域すごろくの紹介と実践した内容を紹介する。

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