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安芸市が取り組む「農福連携」—障害や生きづらさを抱えた方への就労支援
足達 恵美
1
,
中山 京子
2
,
国藤 美紀子
2
1安芸市役所市民課
2安芸市福祉事務所
pp.171-173,216-221
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201384
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安芸市の概況
高知県安芸市(図1)は,高知県東部に位置する太平洋を臨む市であり,面積は317.21km2を有します。三菱グループの創業者である岩崎彌太郎の出身地であり,阪神タイガースのキャンプ地としても知られます。主な産業である農業では,ナスの生産量が日本一である他,ユズの生産も盛んで,初冬になると街中にユズの香りが漂います。
人口1万7266人,高齢化率39.9%(2019〔平成31〕年3月31日現在),年間出生数84人(2018〔平成30〕年度)と少子高齢化が進み,第一次産業の担い手が不足する課題を抱えています。
高知県安芸市では,働きたくても働けない生きづらさを抱えた方や障害者の就労に課題があり,それらを解決するための協議体や支援体制が十分ではありませんでした。そんな中,引きこもり男性の相談をきっかけに,「農福連携」をはじめ,「障害を持っていても安芸で仕事ができるようにしていく」ことをテーマに,関係機関と協働し取り組んできました。この一連の就労支援について紹介します。
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