看護管理 26巻10号 (2016年10月)

特集 1冊まるごと特集! 看護のためのファシリテーション 対話型・参加型組織をつくる技法と実践

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2014年1月号では,「『対話』が現場を変える!—ファシリテーター型リーダーシップ」のタイトルで特集を企画し,好評をいただいた。組織開発や人材育成に携わる看護管理者の方々からの,対話型リーダーシップに対する強い関心が伺われた。

その後,具体的なファシリテーション技法の解説を待望する声が寄せられたことから,本特集では,看護現場で活かせるファシリテーションの具体的なスキルと実践方法を紹介する“1冊まるごと特集”として企画した。

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筆者は人と人とがつながり合い,学び合える社会の実現を目指し,ワークショップをはじめとする対話型や参加体験型の場づくりを,さまざまなかたちで実践してきた。そうした場における人と人との関係性構築を促進し,参加者が持つ知恵や力を最大化する技法である「ファシリテーション」をわが国に紹介した第一人者でもある。本稿では特集の導入として,「ファシリテーションとは何か」について,最近の筆者の実践を交えながら解説する。

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筆者は,自然・人・社会のよりよいつながりを育むためのおとなの学びの場であるBe-Nature Schoolを主宰し,「参加型の場」を創るファシリテーションのさまざまな技法について,総合的に学ぶための講座を長年にわたり開講してきた。自身もファシリテーターとして豊富な経験を持つ。

本稿では,会議や研修参加者の当事者性を高め,参加型の場づくりを実現するためのファシリテーションの基本スキルを網羅的に解説する。

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筆者は大学病院に勤務していた時に,対話型の組織をつくるためのファシリテーションやワークショップの技法を学び,看護部組織の活性化に活かしてきた。その後,「ナースファシリテーター」として独立し,看護協会や各病院看護部の研修講師やコンサルティングを数多く経験してきた。

本稿では,この後に続く医療・看護現場でのファシリテーションの実践事例の導入として,実践の基本的考え方を,その経験を踏まえて解説する。

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筆者は,退院支援や在宅療養移行支援の質を高めようと,全国の看護師たちとさまざまな学習の場を持ってきた。中でも,京都で病院,在宅,大学などに所属する看護師たちが集まり,意思決定支援に関わった事例を振り返る「京都ACP(アドバンス・ケア・プランニング)看護研究会」では,ホワイトボードを活用しながら,ファシリテーションを行い,時間軸で実践事例の振り返りを行ってきた。本稿では,その振り返りの場の持ち方と,具体的な方法について述べる。

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筆者らは,埼玉県病院局経営管理課主催の研修企画を契機にファシリテーション技法と出合った。急激に変化する医療現場での看護マネジメントにおいて必須のスキルと認識し,現場への導入を試みてきた。本稿では看護現場へのファシリテーション技法の導入と組織開発への活用の可能性について,筆者らの具体的取り組みを振り返りながら考察する。

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救命救急センターにおける地域医療と,初期研修医教育を担う医師である筆者は,医療者間の共通認識と相互理解を深め,よりよい医療を実現するための方法論として「対話の場づくり」に着目し,ワークショップデザイナー育成プログラムにおいてファシリテーションやワークショップの技法を体験的に学習した。現在,学習した技法を活用して,病院の多職種とともに,対話型・参加型の組織文化を醸成するためのさまざまな場づくりを行っている。本稿では,その実践の内容について紹介する。

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本編では,「アドバンス編」の実践報告として,2016年3月5日に看護職を対象に開催した,ファシリテーションを学ぶワークショップ形式の研修企画を例に,参加型研修のプログラムデザインの考え方を解説する。

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「参加者皆の価値観が活きる創造的な対話の場をつくりたい!」と願っていても,先の読めない対話の場のファシリテーターを務めるときには,誰でも毎回,緊張することでしょう。

そこで,数々の場でファシリテーションを実践してきた百戦錬磨の3人のファシリテーターに,対話型の場づくりのコツ・秘訣について,Q&A形式で答えていただきました。

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近年,患者主体の意思決定支援に,これまで以上に注目が集まっている。病院の看護部門においても,退院支援における療養場所の選択など,対話を通じた患者支援の機会が増えている。これに伴い,患者との関係性の構築に悩む看護職も少なくないのではないだろうか。

本対談では,対話の場を通じて人々がよりよく生きることを支援し続けてきた,経験豊かな2人の専門家を招き,患者や同僚など他者に関心を持ち尊重し合うことによって実現する,信頼し合える対話の場づくりについてご考察いただいた。患者や同僚との関係性や,よい聞き手のありようについて再考する機会としたい。

巻頭 うちの師長会・主任会 学習する組織をめざして・34

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「人道」の理念を実現する人材を育て,支え合える職場を目指して

1939年に設立された広島赤十字・原爆病院(広島市中区)は,高度急性期医療,地域医療,災害医療など多くの医療機能を提供し,地域に貢献し続けている。1988年には前身となる2つの病院の統合と改築を経験し,現在再び改修を行っており,2017年6月にグランドオープンを予定している。改築工事に伴う病床再編と看護師配置の転換を見据えて,人材育成や看護の質向上のためにパートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)を導入した。その導入プロセスとこれまでに得られた成果を紹介する。

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次号予告・編集後記 小齋 宇津井

基本情報

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看護管理
26巻10号 (2016年10月)
電子版ISSN:1345-8590 印刷版ISSN:0917-1355 医学書院

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