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編集後記
山本 伸一
pp.594
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100159
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近年,1980年代に脳のマッピングの研究が発表されて以来,脳科学の進歩が目覚ましい.また,脳の可塑性についても少しずつではあるが解明されてきた.これらのことは,対象者への介入のあり方を導くといっていいだろう.今月の特集は,「作業療法と脳科学Part2―①身体障害領域」,「パーキンソン病update」である.わくわくするテーマだ.
「作業療法と脳科学Part2―①身体障害領域」は,運動と姿勢等において工学・医学の両面から解説している.これもめずらしい企画だ.運動と姿勢は,並列にあり表裏一体である.そのうえで動作解析が存在する.そして,これらに対する求心性神経系としての視覚・体性感覚等.私たちは十分に理解しているだろうか.主として,OTがコントロールできるのは,入力系の刺激の量・方向・範囲・タイミング等である.その理解の過程では,必ずそれぞれの介入を考えさせられるだろう.徒手介入であっても,課題選択や環境整備においても生かせると信じている.
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