--------------------
編集後記
山本 伸一
pp.356
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100476
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
本誌48巻4号をお届けする.まず,提言の「『聴く』ことからはじめる」を執筆されている谷川正浩氏の言葉に感銘を受けた.「その人の生きる力を邪魔しない」OTを伴走者に例え,「聴く」ということの大切さを訴えている.作業療法の原点,私はそう思う.また今回の特集の「がんの痛みと作業療法」には,まさにそれが必要とされる.
昨今,緩和ケア病棟で作業療法が展開されはじめていることをご存じだろうか.先駆的な病院では,対象に応じて作業療法・理学療法・言語聴覚療法を施行しており,成果を上げている.日本作業療法士協会は日本ホスピス緩和ケア協会等と連携し,その実態調査も行っており,次回の診療報酬改定では算定可能となることを切に願っている.
Copyright © 2014, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.