特集 プリセプターシップの光と影
管理者の役割と責任
しなやかなプリセプターシップを目指して
諏訪 茂樹
1
1東京女子医科大学看護学部人文社会科学系社会学
pp.189
発行日 2005年3月10日
Published Date 2005/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100127
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新人にみられる変化
卒業間近の1人の学生に,「就職するにあたって不安はないか」と尋ねたところ,「いやになったらすぐに戻って来なさいと,お父さんに言われています」という言葉が返ってきた。それは随分と恵まれた環境で,さぞや心強いだろうと思う反面,この学生を卒業後に担当することになるプリセプターは,もしかすると大変かもしれないと,心配せざるを得なかった。
そういえば,「何になりたいかを卒業までに決めなさいと,親に言われています」という,入学したての看護学生もいた。将来の仕事がはっきりしない文系の学生ではめずらしくないが,このような言葉を看護学生から聞くとは思わなかった。
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