連載 看護学教育研究実践への提言・9
看護学実習に関する研究動向と今後の課題・1―計画から評価までの看護学実習の授業展開に関する研究に焦点をあてて
安齋 由貴子
1
,
山田 あゆみ
2
,
大賀 明子
3
1宮城県企画部県立大学設置準備室
2千葉市立海浜病院
3神奈川県立衛生短期大学
pp.1122-1127
発行日 1994年12月25日
Published Date 1994/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901026
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はじめに
看護学実習は,教育学的には授業の一形態として,実験,実技と同じ学習形態に分類される.また,3年課程看護婦学校のカリキュラムにおいて看護学実習は専門科目の総時間数の53.3%を占め,その時間の多くを健康障害を持つ看護の対象にケアを展開するという学習方略を用いるなど,看護学教育の中で,最も特徴のある授業である1).このような特徴を持つ看護学実習の多様な側面を研究という科学的な方法を用いて明らかにしていくことは,看護学教育研究の課題として,非常に重要である.
そこで,過去5年間の主要学会で発表された看護学教育研究783件の中から2),看護学実習に関する研究を抽出し,どのような研究が行なわれているか研究内容を分析し,看護学実習に関する研究の今後の課題について考察する.
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