連載 看護学教育研究実践への提言・10
看護学実習に関する研究動向と今後の課題・2―学生,実習指導者,患者に関する研究に焦点をあてて
安齋 由貴子
1
,
小林 小百合
2
,
中谷 啓子
3
1宮城県企画部県立大学設置準備室
2神奈川県立衛生短期大学
3千葉大学看護学部
pp.75-79
発行日 1995年1月25日
Published Date 1995/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901043
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はじめに
看護学実習は,看護学教育の中で最も特徴のある授業である.この授業を効果的に行なうためには,看護学実習に関する研究を蓄積し,有効な資料を提供していくことがきわめて重要である.
そこで,過去5年間の看護学実習に関する研究333件を対象にその研究内容を分類し(表),前回は「看護学実習に関する研究動向と今後の課題1」1)として,計画から評価(カテゴリI~IV)までの看護学実習の授業展開に関する研究に焦点をあて,その現状と課題について述べた.本稿では看護学実習に関わる学生,実習指導者,患者に関する研究(カテゴリV~X)に焦点をあて,その現状と課題について述べる(「実習指導者」とは,看護学実習の指導にあたる臨床看護婦および専任教員をいう).
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