訪問看護と介護 26巻6号 (2021年6月)

特集 ここが精神科訪問看護のポイントだ!—「あるある!」なお悩みに効く知恵と技

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精神科訪問看護——。

重要性は誰もが認めるものでありながら、その実践においては困難感や負担感を漏らす声もあります。

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可視化されにくい精神科訪問看護

「見通し」が通用しない?

 「精神科訪問看護は何を拠り所にケアをしたらいいのかが分からない」「こうすれば、こうなっていくという答えがないので難しい」。これらは、精神科訪問看護に関するセミナーなどで講師を担当すると、参加者からよく寄せられる声です。こうした声が生まれる背景には、おそらく精神科訪問看護がケアとして非常に可視化しにくい性質があるからだろうと感じます。

 また、現場でこんな声に出会うこともあります。

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現場でよく耳にする精神科訪問看護に関するお悩み。

そのお悩みを生んでいる状況をどのように捉え、解釈し直し、よりよいケアへと結びつけていくか。

具体的なポイントを示しながら解説していきます。

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訪問看護事業所が独自に訪問看護に特化したクラウド型記録システムを開発して、運用・販売を開始。さらに、法人・事業所を超えたオンラインコミュニティの立ち上げ——。東京都江戸川区をはじめ全国に8ステーションを持つウィル訪問看護ステーション(以下、ウィル)では、そんなことを試みている。一訪問看護事業所としては珍しいこうした取り組みの根っこには、どんな考えがあるのか。

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 本稿では、今年1月に新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ感染症)の陽性判明から在宅看取りまで至った在宅療養者の事例について、主治医だった在宅医の視点で詳らかにご執筆いただきました。本稿掲載時点で、新型コロナ感染症に罹患した患者の自宅療養にあたって、訪問診療・訪問看護が何をどこまでどのように担うのかは明確化されていません。その中で、本稿は現場でどのようなことが求められたのか、実践する上での課題はどこにあるのかを浮き彫りにします。(編集室)

レポート こちら現場からお届けします!・第12回

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在宅医療・介護連携支援センターって何?

 読者の皆さんは、「在宅医療・介護連携支援センター」をご存じでしょうか? 神戸市では「医療介護サポートセンター」というように、市区町村によって名称には違いがあるかもしれません。ただ、役割は一緒で、医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、在宅医療と介護を一体的に提供し、切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築を推進しています。地域の実情を把握、分析した上で、医療機関と介護事業所等の関係者との協働・連携を推進することを目的とした事業です。

 神戸市は人口約152万人(2021年1月現在)。兵庫県の南部に位置し、9つの行政区(10区役所、1支所)から構成されている政令指定都市です。神戸市では、市と神戸市医師会と神戸在宅医療・介護推進財団の三者が一体となって医療介護サポートセンターを立ち上げ、2016〜2017年度の間に各区医師会等の10か所に設置(2021年4月からは各区医師会9か所に設置)、各センターにコーディネーター2名が配属されています。

連載 在宅療養生活支援の見える化の試行・第1回【新連載】

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この連載について

 在宅療養生活を支える訪問看護が制度化されてから、約30年が経過しました。現在では、訪問看護ステーションは1万か所を超えるほど増加し、在宅で人工呼吸療法や疼痛管理などを行う人たちやターミナル期を過ごす人たちを訪問看護することも珍しくなくなりました。

 訪問看護は目覚ましい発展を遂げましたが、それでもなお、在宅で医療を必要としている人々に対する訪問看護サービスの価値をさらに豊かにし、より有用なものに創造していきたいという願いを、訪問看護師皆が抱いていると思います。

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 東京都杉並区高円寺で約80年続いている老舗銭湯・小杉湯は、老若男女でにぎわう地域の癒しの場。隣には「銭湯付きセカンドハウス」なるものがあり、音楽や食のイベントに混じって、看護職による暮らしの保健室や、湯当たり対応の心肺蘇生講座も開かれているらしい!?

 そんな噂を耳にして、ヨーヨー・ありさ・サトコチームが行ってみました。

 小杉湯3代目の平松佑介さんと、保健師の藤澤春菜さんに聞いた、長続きする地域活動の秘訣と、医療者が地域で一歩を踏み出す意外なきっかけとは?

連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・141

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 高齢者にがんが見つかったとき、侵襲を伴う検査を受けるかどうか、まずはそこが本人および家族の悩むところです。そして確定診断がつかないまま、次の治療法や療養の方法の選択もできずにいる、という状況が生じることがあります。

 そうした迷いの中で、「侵襲が少ない」という謳い文句と、「末期がんの方も生還した」というエピソードに惹かれ、高額な代替療法に目が行く方が出てきます。藁にもすがる思いでそこに手を伸ばすわけですが、なんとかたどり着いたその方法を1回やるかやらないかくらいで、状態が急変して亡くなった……。そんな例も後を絶ちません。

連載 訪問看護師のための判断力トレーニング・6

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 前回は、訪問看護師の判断が導かれる思考サイクルの4つ目、「Step❹:余計なことをしすぎない力」について紹介しました。自他の価値観を区別し、大切にすべきことを整理して、その人の力を信じて待つこと、そして、医学的根拠に基づく予測的判断と対話に基づく価値判断とをすり合わせるところまで解説しました。

 今回は、療養者と家族にとっての「Step❺:最善解を導く意思決定の共有」について、事例を用いて解説していきたいと思います。Step❶〜❹の統合をイメージして考えてみてください。

連載 往復郵便・第3回

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 榊原さん、第1回ですでにたくさんの質問をさせていただいたのですが、そのお返事の第2回を拝読してさらにたくさんの質問が湧いてきて、どこからお聞きしたものか、嬉しい迷いを感じています。

 迷った挙げ句、今回は「におい」についてお伺いしてみたいと思います。

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目次

今月の5冊

Information 学会・研究会情報

バックナンバー・年間購読のご案内

FAX購読申込書

次号予告・編集後記 小池 , 米沢
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精神科訪問看護の特集でありながら、その領域に留まらない知恵と技に「へぇー」などと言いながら作りました。▶ちなみに、小誌は今号で通算300号をひっそりと迎えました。発行25周年、四半世紀です。1996年に創刊された第1号の特集は、「訪問看護は看護を変える」(意欲的だ!)。記事を見ると、「看護婦」「老人訪問看護」といった時代を感じさせる表記もあれば、背景や経験の蓄積が異なる一人ひとりの看護師のクオリティ・マネジメントの話など、今なお「課題」として取り沙汰される話題もあります(後者については今回の特別記事で紹介したウィルさんの取り組みは、1つのアンサーだよなと思ったり)。今作っている雑誌は数十年後、どのように見られるのでしょう。そう思うと身が引き締まります。……小池

精神科看護技術は1つの正解へ導く“指導”のようなものではなく、その人が生きやすくなる術(オリジナル版)を考える“作戦会議”的支援なのだと感じました。そこで「なんで?」と言ってしまえば仲間割れ必至です。先日、息子(7歳)を「なんでっ!?」と詰問してしまいました(なぜ、畳んだ洗濯物にダイブするのか)。気を取り直し、彼目線での経緯を尋ねたところ「そこに(山が)あったから」とのこと(涙)。この場合はチームとして自身の行動を省みてもらう「なぜ」が正しいのかもしれません。……米沢

基本情報

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訪問看護と介護
26巻6号 (2021年6月)
電子版ISSN:1882-143X 印刷版ISSN:1341-7045 医学書院

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