特集 在宅で褥瘡をつくらない
褥瘡ケアに必要な栄養管理―栄養状態の改善なくして褥瘡ケアは成り立たない
塚田 邦夫
1
1高岡駅南クリニック
pp.651-658
発行日 2008年8月15日
Published Date 2008/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101132
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褥瘡発症メカニズムにおける栄養障害
●褥瘡発症時の組織の様子
褥瘡は仙骨・尾骨部など骨が飛び出した部位に発症しますがなぜでしょうか。
まず寝たきりになると仙骨・尾骨部が下になり,長時間圧迫を受けることになります。また使わなくなった筋肉は急速に萎縮し,相対的に骨が突出していきます。その結果,飛び出た骨と皮膚に挟まれたすべての組織(皮膚・皮下脂肪・筋肉・筋膜など)は血行不良になり,組織障害が進行していきます。
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