連載 管理者日誌・9
されど「入浴介助」
井上 弘子
1
1社団法人北海道総合在宅ケア事業団
pp.745-746
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901548
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たかが入浴,されど入浴
訪問看護師にとって「入浴介助」は重要な在宅看護メニューの1つです。訪問看護の開始理由が「入浴介助」である場合も多く,このケア技術を介して患者家族との信頼関係が築かれ,深まっていくとも言われています。言うまでもなく,「入浴」は誰にとっても“身体面の清潔保持”と“心身の疲労回復と安らぎ”のために,当然のごとく生活の一部として重要な位置を占めています。とりわけ,何らかの健康障害をもって在宅ケアサービスを受けている人にとっては,自分の思いどおりにはいかないだけに強い期待をもって受け止められています。
介護サービスの中でも要介護度が高くなるほど,訪問看護と入浴サービスを受ける人の割合が急増することが分かっています。このことは「入浴介助」が,家族介護の範囲をはるかに超える難易度の高い技術を要するものであることを示しているのではないでしょうか。
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