連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・141
「水先案内人」という役割
秋山 正子
1,2,3
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
2暮らしの保健室
3マギーズ東京
pp.436-437
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201694
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高齢者にがんが見つかったとき、侵襲を伴う検査を受けるかどうか、まずはそこが本人および家族の悩むところです。そして確定診断がつかないまま、次の治療法や療養の方法の選択もできずにいる、という状況が生じることがあります。
そうした迷いの中で、「侵襲が少ない」という謳い文句と、「末期がんの方も生還した」というエピソードに惹かれ、高額な代替療法に目が行く方が出てきます。藁にもすがる思いでそこに手を伸ばすわけですが、なんとかたどり着いたその方法を1回やるかやらないかくらいで、状態が急変して亡くなった……。そんな例も後を絶ちません。
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