●新生児の心拍や呼吸状態は環境要因に影響されることがある.心拍や呼吸の異常を認めた際は,まず室温・保育器の器内温度などの環境要因が適切であるかを確認する.
●頻脈や徐脈など心拍の異常を認める新生児では,皮膚色不良や毛細血管再充満時間遅延,末梢冷感など循環不全徴候がないか診察する.
●多呼吸を認める新生児では,呻吟・陥没呼吸など努力呼吸の有無を確認し,SpO2を測定する.
●どのバイタルサインも経時的に評価することが重要である.増悪する場合だけでなく,改善せず判断に迷う場合は小児科医にコンサルトする.
●特に安静時心拍70/分未満,180/分以上,呼吸数60回/分以上が持続する場合は,緊急を要することがあり,早急に小児科医へのコンサルトを検討する.