今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?
新生児でよく見る症状とその対応
新生児けいれんの診かた
柴崎 淳
1
1神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター新生児科
pp.820-825
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210124
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●新生児けいれん(neonatal seizure)は,慢性のてんかん性の場合もあるが,多くは低酸素虚血,出血,低血糖,髄膜炎などによる脳の一時的な急性症状である場合が多い.
●新生児けいれんを疑ったら,まずは低血糖や髄膜炎など早急に治療開始すべき疾患をルールアウトする.
●新生児けいれんでは,けいれん以外の発作症状(無呼吸や心拍・血圧の変動)しかみられないことも多い.
●脳波検査なしに新生児けいれんと診断することは非常に難しい.
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