今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?
分娩直後
新生児管理におけるパルスオキシメータの有用性と使用法―チアノーゼのスクリーニング
中野 玲二
1
1静岡県立こども病院新生児科
pp.786-790
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210118
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●チアノーゼ性疾患は急変リスクが高く,速やかな対応が求められるため,判断に迷うときは躊躇なく何時でも各医療圏のNICU医師に相談すべきである.
●出生後に下肢のSpO2値で重症先天性心疾患をスクリーニングすることにより,重症先天性心疾患の死亡症例を減少させることが期待されている.
●分娩室での新生児蘇生では児の右手でSpO2値を測定するが,分娩室での蘇生処置終了以降はSpO2値を下肢で測定することが重症先天性心疾患スクリーニングに有用である.
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