今月の臨床 卵管は脇役か?─その生理と病態
卵管の病理
傍卵巣囊腫─発生と病態
土谷 聡
1
,
西井 修
1
1帝京大学医学部附属溝口病院産婦人科
pp.842-847
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208858
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●傍卵巣囊腫は卵巣もしくは卵管とは離れた位置に存在する囊腫でしばしば経験される.胎生期の生殖管の遺残により発生する.
●超音波断層法やMRIにて卵巣と離れた位置に囊胞状の構造を認める場合は傍卵巣囊腫と診断できるが,術前診断が困難な症例も多い.
●大きさが大きいものや腹痛などの症状がある場合は囊腫摘出術の適応となる.稀ではあるが悪性・境界悪性の傍卵巣腫瘍が存在することに留意する.
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