今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?
新生児でよく見る症状とその対応
血糖測定
河井 昌彦
1
1京都大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター新生児部門
pp.804-809
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210121
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●低血糖のハイリスク児は,早産児・低出生体重児・SGA児・巨大児・糖尿病母体児・病的新生児などであり,低血糖に対する注意が欠かせない.
●胎児の肝グリコーゲン貯蔵量は在胎36週以降に急速に増加するため,late preterm児のグリコーゲン貯蔵量はきわめて限られており,低血糖のリスクがきわめて高い.
●低血糖のリスク因子を有しない児でも,full feedingに達するまで,あるいは生後72時間以内は低血糖を生じる危険が高いため,常に低血糖症状の有無に留意し,疑わしい所見があればただちに血糖を測定すべきである.
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