今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?
新生児でよく見る症状とその対応
新生児嘔吐・便通の異常
東海林 宏道
1
1順天堂大学大学院小児思春期発達・病態学
pp.798-803
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210120
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●新生児の嘔吐はほとんど生理的嘔吐だが,授乳開始前からの嘔吐,胆汁や血液を混じる嘔吐,腹部膨満を伴う嘔吐は要注意である.
●吐血や下血では,貧血の重症度を見極めることが重要であり,活気や皮膚色,末梢循環不全の有無などに留意する.
●ほとんどの新生児で生後24時間以内に初回の胎便排出を認め,腹部膨満を伴う便秘はコンサルトの対象である.
●新生児の下痢症は稀であるが,原因には重篤な疾患も多く,脱水や低血糖のリスクも高い.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.