臨床泌尿器科 30巻3号 (1976年3月)

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 症例 鈴○秋○,48歳,男性,会社員。 主訴 無症候性血尿。

 家族歴・既往歴 特記することなし。

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 症例 K.H.,36歳,男性。

 初診 1975年3月17日。

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 尿管ポリープは時に癌との鑑別に困難をきわめるが,大きいが故に容易に診断された症例を摘出標本の血管像を添えて供覧してみたい。

 症例 31歳,主婦,初診1974年7月23日。

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 症例 33歳,男。 主訴 肉限的血尿。

 家族歴 特記すべきことなし。

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 患者 76歳,男性。

 主訴 無症候性肉眼的血尿。

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Ⅳ.患者の社会復帰

【主発言】 松本 恵一(国立がんセンター)

 回腸導管をもつ患者の大部分が骨盤内臓器の悪性腫瘍の治療をうけたものである。

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 最近,われわれは類白血病性反応を呈した腎腺癌のまれな症例を経験したので,臨床所見と剖検所見をあわせて報告する。

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緒言

 馬蹄鉄腎に他の先天性奇形や結石,水腎,結核などの二次的病変を合併しやすいことはよく知られている。しかし,腎腫瘍の合併は非常にまれで,特にGrawitz腫瘍の合併は本邦文献上,土屋ら(1957)1),吉田(1957)2),加藤ら(1966)3),本村ら(1972)4),鈴木ら(1974)5)の5例を数えるのみである。最近,われわれは馬蹄鉄腎に発生したGrawitz腫瘍の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

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緒言

 中心静脈栄養は重症外科患者および小児外科ではすでに一般化した治療となつたが,腎不全の治療としてはいまだ発表が少ない。最近,われわれは急性腎不全患者の中心静脈栄養中に高血糖性非ケトン性の意識障害を生じた3例を経験したので報告する。

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緒言

 泌尿器科領域において,総腎機能を定量的に評価することは臨床上不可欠のことである。現在広く一般に用いられているクリアランス試験,薬物排泄試験などは採尿という操作が必須である。尿路死腔を有する場合(特に上部尿路死腔),または尿瘻や尿路変向のために正確な採尿が不可能な場合,または高度の血尿の場合には正確な値を知ることができないという欠点がある。また,レノグラム,排泄性腎盂撮影でも腎機能を推量することはできるが,数量的に表現することはまだ一般化されていないのが現状である。われわれはGault15)によつて発表された血漿PSP減衰率(PSP-lndex,PSPIと略す)を測定し,検討を行なつたのでその成績について報告する。

尿管損傷の1例 北川 清隆 , 萩中 隆博
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緒言

 近年尿路の非外傷性破裂についての報告も散見されるが15),非開放性外傷に伴う尿管損傷例もきわめてまれと考えられる152627)。最近われわれは交通事故による右尿管損傷の1例を経験したので報告するとともに若干の考察を加える。

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はじめに

 表在性膀胱腫瘍に対する抗腫瘍剤の膀胱内注入療法は,抗腫瘍剤の全身投与に比べてその副作用発現はきわめて少なく,近年各種の抗腫瘍剤について試みられている。著者ら1)も以前よりmito-mycin Cの膀胱内注入療法を試みてきたが,薬物性膀胱炎による頻尿の発現のために注入療法の途中で中断ないしは中止せざるを得ない場合をしばしば経験してきた。そこで頻尿の発現を予防しかつ抗腫瘍剤の作用をできるだけ連続的に持続させようという目的で,副腎皮質ステロイドホルモン剤の抗アレルギー,抗炎症作用を利用して,抗腫瘍剤とdexamethason(デキサ・シエロソン)の併用注入を試み,少数例ではあるがその予防効果を認めた2)

 今回さらに症例を増やすとともに,特にmito-mycin Cとdexamethasonの同時注入療法を試み,dexamethasonの注入量と副作用発現予防効果について検討するとともに,ステロイドホルモン剤そのものによる副作用の有無についても検討を加えたので報告する。

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緒言

 膀胱平滑筋肉腫は比較的稀な腫瘍であり,本邦では1938年和気の1例以来,31例の報告をみるに過ぎない。われわれは最近,30歳の男子に発生した膀胱平滑筋肉腫の1例を経験したので,若干の統計的観察を加えて報告する。

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緒言

 前立腺癌の診断は直腸内指診によるものであり,硬い結節が触れたときに前立腺癌が考慮されるというのがどの教科書にも書いてある常識である。しかし,原則はつねに例外を伴うものであり,触診所見のみを頼りにしていると意外に誤診する機会が多い。最近では前立腺癌の3分の1は触診でわからないとさえいわれている。このような癌がすべて非活動性のものであれば臨床上問題にする必要は少ないが,実際には触診上良性疾患を思わせる前立腺のなかに,悪性度の高い癌がふくまれている。

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緒言

 陰茎折症は比較的稀な疾患であるが,最近本邦では本症の報告例は増加の傾向にある。

 しかし,欧米における本症の報告例は本邦に比べると少なく,Grossら(1971)1)によれば米国における本症報告例は日本の報告例の約半分にすぎないとしている。

Urological Letter

Ⅰ.尿道出血の止め方,他
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 球部や振子部尿道からのひどい出血の止血はときには困難である。普通は留置カテーテルを入れれば止まるが,必ずしも常に止まるとは限らない。手に負えない場合にはペニスに小児の血圧計用Cuffを巻くのが効果的であり,かつ安全である。出血が止まるに必要なだけの圧になるまでCuffを膨らませる。20分毎に膨らましたり,空気を抜いたりすると良い。ときには,この方法がPriapismの治療のためにシャントの手術を受けた患者に対して,ペニスに適当な血流を与えかつその状態を維持するのに役立つている。

文献抄録

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 腎盂切石術後感染病巣に結石片の残存があると結石は急速に増大するので,腎結石手術では完全な結石の除去が必要であるが,外科的には必ずしも完全に除去できないことがある。1959年Mulvaneyは10%he-miacidrinを用いて,局所注入法で結石溶解につき報告しているが,著者らは14例の腎石手術の結石残存患者に,腎瘻設置して同薬剤の腎盂内持続注入による結石溶解成績とその注意点につき報告している。

 腎石手術結石残存の14例(15腎)中レ線上結石残存を認めたのは9腎で,他の6腎は腎盂鏡を手術時に用いてRaudall's plaqueを認めたものでいずれも腎瘻を設置した。尿感染については11例が緑膿菌,2例は人腸菌感染を認めた。手術摘出結石の成分分析では,9例は燐酸アンモニウム,マグネシウム,2例は燐酸カルシウム,1例は両者の混合石,2例は蓚酸カルシウム結石であつた。薬剤の持続注入は腎瘻管より行なうが,注入前の準備として,まず抗生物質2剤以上を持続注入して尿感染をなくし,尿培養陰性にして,次の生食水を120ml/hrの速度で24時間注入,生食の腎外漏出や脊部痛のおこらないことを確認した後に初めてhemiacidrinを生食水と同様の速度で点滴注入する。治療された残存腎結石20の部位は,16腎が腎杯石で4結石は実質内にあつた。

基本情報

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臨床泌尿器科
30巻3号 (1976年3月)
電子版ISSN:1882-1332 印刷版ISSN:0385-2393 医学書院

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