感染性心内膜炎の外科治療
ホモグラフトを用いた大動脈弁位感染性心内膜炎に対する大動脈基部置換術の中期遠隔成績
津田 泰利
1
,
横山 毅人
,
川合 雄二郎
,
新津 宏和
,
豊田 泰幸
,
白鳥 一明
,
竹村 隆広
1佐久総合病院佐久医療センター 心臓血管外科
キーワード:
術後合併症
,
心エコー図
,
心内膜炎-感染性
,
大動脈弁
,
大動脈弁閉鎖不全症
,
治療成績
,
大動脈置換術
,
同種移植片
,
心内膜炎-人工弁
Keyword:
Aortic Valve
,
Aortic Valve Insufficiency
,
Endocarditis, Bacterial
,
Echocardiography
,
Postoperative Complications
,
Treatment Outcome
,
Allografts
pp.903-906
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016019417
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2003年8月~2013年6月、大動脈弁位感染性心内膜炎(IE)9例(男5例、女4例、手術時年齢中央値62歳)に、ホモグラフトを用いた大動脈基部置換術を施行した。人工弁感染を4例認めたが、手術死亡・在院死亡は認めなかった。退院後追跡可能であった8例(88.9%)の追跡期間中央値は52ヵ月で、総死亡0例、心血管合併症1例であり、再手術回避率100%であった。観察期間が30ヵ月超の5例における左室-大動脈最大圧較差は平均9.04mmHgで、弁尖の石灰化は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015