発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015140387
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59歳男。発熱と関節痛を主訴に近医受診し、感冒内服薬で経過観察されていたところ、自宅で倒れているのを家族に発見され、近医に救急搬送された。精査により細菌性髄膜炎と診断され、当院に緊急入院となった。抗生剤の投与を開始し、第3病日に腰痛の精査目的に施行した腰椎MRIで第4~5腰椎に骨破壊像を認めた。第4病日に急性心不全を発症し、心エコーで大動脈弁閉鎖不全と10mm大の疣贅を認めた。第5病日、入院時に採取していた血液と髄液の培養からペニシリン感受性肺炎球菌が検出された。内科的治療を継続したが、酸素化が不良となり、心不全コントロールは困難と考えられたため第7病日に開心術を行い、良好な結果が得られた。
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