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編集後記
山本 伸一
pp.418
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202487
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2020年度(令和2年度)の1年,コロナで始まり,コロナで終わった.いや,それは,今も続いている.緊急事態宣言は2回.勤務先でも多大な影響があった.家族面会の制限や訪問リハの中止等,対象者のストレスは相当なものだと感じる.作業療法では,感染予防対策の強化はもちろんのこと,入院リハでの階(フロア)またぎをしない,外来専従確保等,普段とは違ったさまざまな工夫をしている読者が多いこととお察しする.
対外的な渉外活動等も様変わりであった.県またぎの出張は禁止され,地域支援事業やフレイル予防等の事業もほぼすべて中止,または見送り・延期が多かったのではないだろうか.とりわけ集合タイプの活動は避けるしかなかった状況だ.日本作業療法士協会は,5月,10月と12月に会員への緊急調査を行った.訪問と通所系の実態を比較すると,5月の時点では双方共に「休止または減少」が非常に多かったが,10月では訪問が大きく改善し,通所系も上向きになりつつあることもわかってきた.コロナ禍において,私たち皆で力を合わせ,乗り越えようとしている,まさにその途中である.
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