NURSING EYE
事故事例を用いた看護技術の授業の試み
川口 緋沙子
1
,
小井田 裕子
1
1愛知県立看護短期大学
pp.195-197
発行日 1983年4月25日
Published Date 1983/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907809
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看護における専門性の追求には,援助の技術の必要性が問われ,教育・臨床の両分野においても,これが重要視されてきた.しかし援助の技術化は,どちらかといえば1つの行動体系をスムーズにこなす手順,または手技的要素としての側面だけが強調された傾向はないだろうか.技術化をどのような観点でとらえ,どのように進めるかが問題であろう.
看護活動の全体構造が,科学的体系に沿って目的意識的に考えられるように,個々の援助技術についても同じ観点でとらえ,構造化する必要性があると考える.その技術化の原点は,基礎看護教育の中のいわゆる看護技術の授業で,それがどのような形で学生に定着するかにあり,そしてそれは担当者個々の創造的な授業に委ねられているといえよう.
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