学生の広場(special)
「人間工学」を看護に—試みの授業と学生レポート
堀部 洋子
1
,
渥美 佐知子
2
1浜松市立看護専門学校人間工学
2浜松市立看護専門学校
pp.54-61
発行日 1994年1月1日
Published Date 1994/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904447
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試みの授業展開
はじめに
我が校では,1990年度よりカリキュラムの大幅変更に伴い,従来の自然科学系基礎科目(化学,物理,生物)を生活科学,人間工学と改めた.
それまで,私が化学,物理を担当していた関係で,引き続き「人間工学」を受け持つようにとの依頼を受けた.しかし,経験のない分野でもあり,自分の中でさえ消化できるか,まして学生に有意義な講義ができるのだろうかと大きな不安を抱いたのも事実である.それでも,今までも授業をしていく上で,化学,物理を独立学科として分けずに,1つにまとめたほうが看護学では取り入れやすいのではないかと考えていたこともあり,枠を外すことで新しい観点に立った,もっと看護学と結びついた内容として組み立てられるのではないかという期待もあり,講師を引き受けた.
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