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編集後記
近藤 幸尋
pp.494
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206308
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一般的に泌尿器科は,「男性の科」というイメージがいまだに強いようです.先日,骨盤臓器脱に伴う尿失禁の女性患者さんに,「女性の排尿関係の専門医に診ていただくようにしましょう」と話をすると,「泌尿器科に紹介元から紹介されたこともびっくりしたけれども,女医さんがいるのにもびっくりしました」という指摘を受けました.いやいや,泌尿器科の認知度も低いし,内容に関してもう少し宣伝が必要であると痛感しました.
当教室には,現在関連病院を含めて5名の泌尿器科を専門とする女性医師がおります.男女比でみてみると,10%にも満たないことがわかりました.それでは日本の女性泌尿器科医はどうかというと,日本泌尿器科学会のホームページによると,ここ数年は女性の入会者の割合は17%ということです.つまり,約6人に1人は女性医師ということになります.確かに泌尿器科学会では2006年に女性泌尿器科医を支援するために「女性泌尿器科医の会」という会が学会主導で発足され,総会でのシンポジウム企画や全国アンケート調査,学会開催時の託児所設置などを行ってきました.2014年1月に「女性泌尿器科医の会」を発展的に解消し,「男女共同参画委員会」として新たに活動を開始することになりました.このような運営により現在は増加しているとのことです.
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