--------------------
編集後記
近藤 幸尋
pp.472
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205722
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
小職の医局でも4月に新入医局員を迎えたわけですが,5月に入ると「5月病」なるものに注意を向けなければならない立場となりました.本来,「5月病」は大学の新入生が5月の連休明け頃から急激に無気力,無関心になることから名づけられましたが,時期は5月に限らず,また対象は大学生に限らず,中学生・高校生や新入社員および医局員にもみられます.新年度の4月には入学や就職,異動などによって生じる新しい環境への期待とやる気があるものの,その環境に適応できないということもあるでしょう.そして,人によってはうつ病に似た症状がしばしば5月のゴールデンウィーク明け頃から起こるためにこの名称となっています.
この症状に近いものとして,「サザエさん症候群」というものも存在します.これは日曜の定番のテレビ番組を観た後に,「明日からまた通学・仕事をしなければならない」という現実に直面して憂鬱になり,体調不良や倦怠感を訴える症候群です.これは日曜のテレビであれば「サザエさん」に限らず,「笑点」であろうが「大河ドラマ」や「情熱大陸」でもいいようです.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.