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編集後記
近藤 幸尋
pp.690
発行日 2021年8月20日
Published Date 2021/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207326
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日本でフルーツ王国として上位に挙がる都道府県として,山形・福島・山梨・岡山県などがあります.山形は洋梨,サクランボ,ブドウ,リンゴなどが有名ですが,奥羽山脈や朝日連峰などの山々からミネラルたっぷりの水が流れ込む立地とはっきりとした四季,特に夏の昼夜の寒暖の差が大きいことが,果実栽培に向いている理由だそうです.
小職の勤務する日本医科大学は,第二次世界大戦時に山形に疎開していた関係で,関連病院が今でもいくつか存在しています.そのため,毎年山形の病院から医局にサクランボを送っていただいています.しかし,今年のサクランボは不作のようで,山形県内の収穫量は昨年の73%にあたる約9500トンで,1万トンを割るのは1996年以来とのことです.1万トンに近い収穫量ながら少ないとされるのは,それだけ日本人の胃袋に入るばかりか,現在の山形のサクランボは輸出品にもなっているからだと思われます.
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