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編集後記
近藤 幸尋
pp.204
発行日 2023年2月20日
Published Date 2023/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207753
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みなさん,防災訓練はされておりますでしょうか.先日当院でも防災訓練を行いました.というのは,東日本大震災のあと今後30年以内に70%の確率で首都直下型地震が起こると言われています.首都直下型地震では東京を中心に甚大な被害が想定されていますから,東日本大震災後には多くの企業や病院でその対策を講じているわけです.我々も防災訓練を行ってはおりますが,本当に認識できているのかマニュアルはあるにしても実際にどう動いていいのかは実感が湧かないものです.
我々の防災訓練では,東京に直下型の地震震度7が13時に起こった想定で行いました.本防災訓練は当院の救命救急センターの医師の複数で監修してもらいました.というのも彼らは,東日本大震災時のDMATとして,現地に赴き医療を行っていた経験があるので監修してもらったわけです.その日は院長が不在であったため,小職が本部長役になってしまいました.本部長は各職務のリーダーを集めて「防災・災害対策本部の設置宣言」をすることから始まります.その際に,病院の責務としての役割の前にまず病院職員や外来および入院患者の安全の確保から入りました.その中で手術中の患者の対応や病院の医療機器の停電時の運行状況などを確認していきます.その他の報告としては,栄養課にてライフラインが切れた時のために緊急食および水を3日分確保していることが報告されました.また患者が外来に押し寄せているとの対応を迫られる場面もありました.
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