訪問看護と介護 24巻2号 (2019年2月)

特集 はじめての採用戦略—人材の確保・定着が叶う組織をつくる

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訪問看護ステーションにおいて人材の確保・定着は切実な問題です。なぜ、組織に合った人材を確保できないのか、採用した人材はどうして定着しないのか——。そんな問いと向き合うときに考えてしまいがちなのが、「給与」「勤務日数・時間」といった労働条件や、適性を見分ける「面接」「評価」の方法。しかし、もっと根本の、組織のあり様の見直しこそが先述の問いに対する解を引き寄せ、打開策を見出すことにつながります。

そんな観点から組んだ本特集は、採用を見据え、どんな点から、どのような流れで組織をつくるべきか、その戦略の立て方を解説していきます。さらに、最近、訪問看護ステーションに就職・転職したという当事者側の声も収めました。

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「採用」。このテーマを考えるにあたって欠かせないのは、そもそも採用活動を行なう自分の事業所の経営理念やカルチャーが明確化されているか。そして、その経営理念やカルチャーをきちんと職員が語ることができるか、です。それらが土台となってはじめて、採用活動がスムーズに動き始めます。

「採用に困っていない」という管理者3人が組織づくりの工夫と、それがどのように採用につながっていくのかを考えました。

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訪問看護ステーションにとって人材採用・定着は常に悩ましい問題です。

WyL株式会社で採用を担ってきた落合さんに採用の戦略をいかに立て、どのように現場の実践に組み込むことができるのかを解説していただきました。

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就職・転職者は何がきっかけで在宅医療や訪問看護の世界に関心をもち、どうやって就職活動を行ない、どのような基準で自らが働く訪問看護ステーションを選ぶのか。また、就職後はどのような支援があると、この世界でのスタートが上手に切れるのか。ここでは、“就職・転職当事者”だった方々に実際のところをざっくばらんに尋ねてみました。人材採用・定着のヒントは当事者にあり!

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『「家に帰りたい」「家で最期まで」をかなえる——看護の意味をさがして』(医学書院)が、2018年12月に発行後,話題になっています。本書は、1人の訪問看護師がFacebook上に書いてきた日々の記録をベースにしたもの。現場で巻き起こる出来事、それに伴って生まれる喜びや充実感、葛藤、やるせなさを綴った文章は、「看護とは何か」を浮き上がらせていきます。著者である北須磨訪問看護・リハビリセンターの藤田愛さんはどんな人なのでしょう。そこに迫るべく、話を聞きました。

連載 生き場所と死に場所をさがしてる。・第2回

恐怖の花 幡野 広志
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40度の高熱と、咳がひどく大学病院の夜間救急にきた。

レントゲン撮影をしたときに、すぐとなりにあるモニターに画像が映し出された。

連載 50歳からの人生行路 精神科医の老い方論・第2回

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「人生50年時代」から「人生100年時代」へ新しい人生モデルを考えるとき

 「人生50年」という考え方は、かなり長い間、日本文化のなかに浸透していたように思う。

 たとえば、1582年、本能寺の変の際、明智光秀の軍勢の迫るなかで、織田信長は「幸若舞」を舞い、「人生五十年 化天(げてん)のうちに比ぶれば 夢幻のごとくなり 一たび生を得て 滅せぬもののあるべきか」と謡って、自刃して果てたと『信長公記』に記されている。時に信長は49歳であった。

連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・113

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 訪問看護ステーションの数はうなぎ登りに増えています。地域包括ケア推進の要として在宅ケア、訪問看護の充実は必須とされ、各都道府県においても訪問看護事業推進に力が入れられ、訪問看護の空白地帯をなくす試みが進められています。

連載 認知症の人とその家族から学んだこと—「……かもしれない」という、かかわりの歳月のなかで・第22回

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日常の記憶が居場所をつくる

 〈暮し〉を辞書(広辞苑第6版)で引いてみた。「くらすこと」「時日をすごすこと」とある。〈居場所〉を引くと「いるところ」「いどころ」である。私の考える〈居場所〉とは、人の〈生きる身〉の時日を刻む場である。その一瞬一瞬の記憶が、1人ひとりの特別な日常を形づくる。そのような〈身の置き所〉をいう。

 もう7年も前になるが、2か月近くに及んだ入院生活は、私の人生において殊更特別な時間だった。そこではリハビリテーションだけが私の〈しごと〉で、毎夜、準夜勤の看護師が病室に訪れカーテンを閉めようとするその都度「開けておいてください」とお願いし、夜空を眺めることが日課になっていた。真夜中の星の輝きに誘われて現れる子どもの頃の故郷の風景と、これまで訪れた場所の光景、その時々の記憶が連なり、「あの時のあれはどういうことだったのか」「私は学生に看護というものをどう教えてきただろうか」と自分に語りかけ、答えることに没頭する。そして夜明けが近づこうという頃に寝入り、洗面所付近での賑わいや配膳車の音に目覚める。そんな自分だけの特別な時間だった。

連載 どう読む!? 在宅医療・看護・介護政策・第38回

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 経済財政諮問会議は2018年12月20日に新経済・財政再生計画の改革工程表2018をまとめた。社会保障分野は、これまでの44項目に追加し61項目に整理している。これに先立ち、12月10日の諮問会議では根本匠厚生労働大臣が厚生労働省における検討状況を説明。保健事業と介護予防の一体的実施や医療・介護情報の連携、特定健診・保健指導の実施率向上、介護現場の革新などを推進する考えを示した。

連載 シンソツきらきら・第26回

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 新卒訪問看護師に対する関心度が年々高まっていることを示すかのように、2017年頃より、日本在宅看護学会学術集会の演題に「新卒訪問看護師」をテーマとしたものが増えてきました。内容は、当事者としての実践報告や大学教員の視点での研究、ステーション管理者の視点での教育やマネジメントなどさまざまです。演題自体から学べるというだけでなく、学術集会が、新卒訪問看護師に関する情報交換・ネットワークの場となっていることがとても重要です。全国新卒訪問看護師の会以外にも、ネットワークの機会が増えたことで、今後のキャリアの急激な発展に大きな期待が膨らみます。ぜひ、皆さまも次回の学術集会に足を運んでみてください。(小瀬)

連載 ふんばる患者が楽になる まいにちの手帖・第5回

訪問看護と私 たむらあやこ
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私は昔からコミユニケーション能力が低かった(特に同年代とは)

なので 将来はなるべく人と接しない仕事に就きたいと思っていた

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想像を拡げる著者の「ことば」

『異なり記念日』の著者、齋藤陽道さんは今をときめく写真家だ。障害をお持ちの方を活きいきと写し、ミスチルや窪田正孝さんともコラボする。『精神看護』誌の表紙もその作品と知れば読者は親しみが湧くであろう。僕の場合は園子温監督のポスター1に魅せられた。

 陽道さんはろう者で、聴者の家庭に育ち、日本語に近づこうと大変なご苦労をされた。妻のまなみさんもろう者で、ろう者の家庭に育ち、日本手話を母語とする。2人が授かった樹さんは聴者である。本書は身体も言葉も異なる3人の日常生活を、父親となった陽道さんが綴った。

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目次

今月の5冊

Information 学会・研究会情報

バックナンバー・年間購読のご案内

FAX購読申込書

次号予告・編集後記 小池 , 青木
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今号はいつもと異なる角度で人材確保・定着のヒントを探りました。複雑なものをあえてすっきりと語ってみせる落合さんに「おぉ」と感嘆。採用をめざし、チャレンジできそうなことが多そうです(……まず弊社・採用担当に読ませたい)。「マグネットステーション」では、最近単著を出された藤田さんにインタビュー。訪問看護を語る際の言葉遣いや表現が面白く、当日はついつい長居をしてしまいました。本誌記事と合わせ、藤田さんの著作もぜひお手にとっていただければ。…小池

本誌連載中の写真家幡野広志さんが、年末年始に緊急入院された経緯は75頁に。まんが家たむらあやこさんともども、医療を受け続ける当事者発信の欄は、現場で働く皆さまの目にどう映っていますか? ぜひ感想を知りたいです。…青木

基本情報

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訪問看護と介護
24巻2号 (2019年2月)
電子版ISSN:1882-143X 印刷版ISSN:1341-7045 医学書院

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