病院 37巻8号 (1978年8月)

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 日大病院では今年1月から,毎月1回医師,看護婦,ケースワーカー等が集まって末期患者のケアについてのカンファレンスを行っている.これは,その第1回の記録であるが,季羽室長が訪問したhospiceの紹介をたたき台に,わが国におけるこの面での可能性が探られている.

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はじめに

 聖クリストファーズ・ホスピスを紹介するにあたって,はじめにその創設者であり,院長であり,かつホスピス・ムーブメントに医学的技術を導入した人として,シスリー・ソーンダーズ女史についてふれないわけにはいかない.女史が歩んだ道が,ホスピスとは何であるかをよく説明している.

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はじめに

 内科領域で扱われる悪性腫瘍のなかで,たとえば胃癌とか肺癌などの一部は,最近の健康診断の発達によって比較的早期に発見されるようになった.その際には,早期手術による原発腫瘍の摘出が可能なので,完全治癒の望みがもてるようになってきた.隣接臓器への浸潤や遠隔転移がなく,外科的除去が可能であれば,癌といえども永久治癒が期待できる.しかし,初診時にはすでに腹部腫瘤を触れ,肺には播種性の転移巣が発見されるといったような症例では,たとえ化学療法や放射線療法,免疫療法などによって治療が行われたとしても,現状では完全治癒を望むことは不可能であり,そうした悪性腫瘍の患者は,絶対に死を回避することができない.日本では現在,年間死亡総数の約20%が癌などの悪性腫瘍性疾患によって死亡している.これらの悪性腫瘍性疾患のために末期的症状を呈する大部分の患者は,最終的には入院治療の適応となる.病院の医療スタッフは全力をあげてそうした患者の身体的苦痛を緩和するために,最高の治療手段を用いて,最善の医療を行うことになる.そしてもはやいかなる手段をもってしても絶対に死を避けることができないという時期が到来しても,なお救命や延命のためのあらゆる努力を払うのである.場合によっては,静脈切開が行われ,気管切開がなされ,人工呼吸装置が装着される.そうした生命維持装置に囲まれて患者は身動きひとつできなくなる.

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 医療関係諸科学の進歩と老齢患者の増加は,近代病院にさまざまな問題を提示するが,デリケートな問題として,末期患者の増加と,そのケアの問題がある.新聞をにぎわせた医療辞退連盟や,カレン嬢の判決にもうかがえるように,近代医学発展のシンボルである病院に,深刻な対決を迫る問題である.これに対しての取組み方は問題がデリケートなだけに極めて複雑であるが,単に避けて通る対応では不十分であり,組織としての管理者の意志表示の明確化を迫るものになりつつある.

 ハーバード大学の関連病院の一つであるベスイスラエル病院長のラブキン博士は,昨年日本を訪れ,日本病院管理学会,私立医大協会,ライフプランニングセンターなどで,地域での病院のモデルとしての教育病院のさまざまな新しい試みを紹介し,多くの示唆を与えてくれたが,末期患者のケアについても,組織としての一つの試みを行っているので,紹介してみたい.

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 長崎市街から野母岬へ至る街道を南下すること約15km,長崎湾口に面して深堀町がある.その沖合の,かつて湾口に浮ぶ島であった香焼町との間は近年埋立てられ,造船所とその関連企業の集まる工業団地となり,背後は新興の住宅地として開発が進みつつある,いわば新しい息吹にあふれた町である(人口:昼間12万人,夜間9万人).医療法人浩仁会福井病院は,この町の中心にあって,民間病院なから地域の基幹病院として,ダイナミックな活動を展開している.深堀町は旧長崎市内でありながら,途中,戸町周辺をおおう小高い山によって市街地とは隔絶され,今でこそ山腹を縫うバイパスが走っているが,その昔は,わずかトンネル1つのみが動脈であったという.これらの地理的特性が,本院の成立ちの大きな背景としてある.

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 整肢療護園々長小池文英先生は,また全国肢体不自由児施設運営協議会々長,日本肢体不自由児協会常務理事として,わが国の肢体不自由児療育の総帥である.日本リハビリテーション医学会常務理事,中央児童福祉審議会委員,雇用促進審議会委員等々,さらには国際リハビリテーション協会理事など先生の活躍の幅は広い.

 整肢療護園は「肢体不自由児の父」東大名誉教授故高木憲次先生が20余年に及ぶ努力の末,ついに昭和17年に創立された本邦最初の肢体不自由児施設であり,療育の総本山である.

病院の窓

医業広告 高木 武
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 広告や宣伝は,今日,戦後の音楽教育のように,われわれの日常生活にとけこんでいるものの一つである.医業広告も,テレビのCMに出てくる時代である.そういえば,<美容整形>とかを診療科名にして,医療法(70条)に"入れろ・入れるな"ということが問題になっているという新聞記事を見たことがあったが,"入れろ・入れるな"という前に,今一度,医療法の医業広告の規制の法規の,とくに沿革的な社会的意味を考えなければならない必要があるように思える.それは,その意味を考えたら,そんなに簡単に(しかもロコツに)"入れろ・入れるな"とは,いい切れまいと思われるからである.バス,電車の中,屋外に違反の医業広告が目立ち,新聞,雑誌でも,違反と思われる医業広告が目にふれることもある.ある時,広告業界の監視役のような方に聞いたが,医療法の規定(69条)の理解は,国語の解釈程度で驚いた.これでは,広告業界の自主規制もあったものでなく,違反の医業広告が大手を振ってまかり通るのも当然である.

 医療法は,何人も,一定のことがら(医師・歯科医師だということなど)以外のことがらは,広告してはならない,その広告してもいいことがらでも,技能などに関することは駄目だと規定し(69条),広告していい診療科名は,これだと明示して(70条),これらの違反は,6か月以下の懲役か1万円以下の罰金だという(72条).

ホスピタル・メモ 検査

自動血球計算機 吉野 二男
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 血液のなかに赤血球と白血球とそれに血小板がその有形成分として存在していることはよく知られていることであり,血液が赤くみえるのは,その赤血球のなかに含まれている血色素によるものである.

 その赤血球の数は,教科書的にいうと,400万から450万個が,血液1μlのなかにあるというのであるが,これではピンとこないので,別のいい方をすると,血液一滴のなかに赤血球は実に2億個くらいある.

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はじめに

 植物状態患者がなぜ社会問題となるのかを考えてみると,まず家族にとって患者はいつよくなるのかまったくわからず,しかもがんのような悪性疾患ではないので,生命予後は比較的良いことから,いつまでこの状態が続くのかさえもわからず,精神的および経済的負担が大きくなる.しかし,一見したところ元気な頃とほとんど変らないようであり,目を開けて見ていて今にも話し出しそうなのだが,自分の意志表示ができないという状態なのであきらめきれない.

 一方医療従事者にとっても植物状態になった場合,これを改善させる特別な治療法が確立されておらず,いろいろ試みてはいるが,結局のところ対症療法しかないため,長期間になってくると意欲が低下してくることは否定できない.病院としても患者に手間がかかるだけで,しかも他の救急を要する患者を入院させるベッドをふさいでしまっているという問題も起ってくる.

民間病院の新しい試み

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 1642年,フランスのブレス・パスカルにより自動計算機が開発されて以来今日の電子計算機(以降電算機と呼ぶ)に発展するまで,330年余りが経過している.しかし,電算機が病院業務の中にとりいれられるようになってから,まだ日が浅い.最近の情報化時代は,Electronic Data Processing System化を急速な勢いで進展させた.昨今のホスピタルショーやビジネスショーにおいては,さながらコンピュータショーのきらいがあるほど,メーカーおよびユーザー双方に電算機に対する関心の高まりがある.私は,このような情勢下に,当病院が今までにどのような経過で電算機化を推進してきたのかを述べ,あわせてその反省や導入したための利点などについて触れてみたい.

地方の病院から

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 水沢病院は昭和26年開設以来いろいろな迂余曲折を経て内科・外科・耳鼻科・小児科の43床から,現在の総合病院340床になった.その性格は水沢市国保総合水沢病院であるが,水沢市の国保人口が40%を割っているため,市立病院としての機能を果たしている.さらに水沢市には,歴史の古い県立病院があるため,お互いの機能分担も幾分考慮している.私は昭和37年に院長に就任したが,水沢市民の健康を守るために,診療以外に水沢市国保課と協力して市民のための保健活動をすすめるべきであると考え,水沢病院の目標として診療活動と保健活動を二本の柱として運営してきた.

 なお,岩手県には市町村立国保診療施設の医師で組織している岩手地域医療研究会があるが,水沢病院はその親病院として岩手全県にわたる保健活動の企画にも参画している.

院内管理のレベル・アップ 看護

看護部門のレベルアップのために・3

小児の看護について 田原 幸子
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 小児看護に対する期待を整理してみると,検温,与薬,処置介助と同時に,苦痛なく療養ができるよう患児の生活を整えること(食事に関する援助,呼吸困難を最小限にして身体を清潔にする,気持よく不安なくねむれるようにする等),成長発達に必要な援助,両親に対する援助や指導などが考えられる.

 現在行われている基礎看護教育も,これらを基本としているが,現場である病院ではなかなかうまくいっていない.うまくいくためには,小児看護に必要な技術を活かし,生活を整えるための援助を全面的に受持とうと,看護婦がその役割を認識し,実際に行うことがまず大切なことである.そして,病棟環境を整え,家族とのコミュニケーションを保つための努力を怠らないことが必要である.また,小児の看護は看護婦だけでできるものではなく,小児にかかわる職業の人々が導入される必要性と,そこで働く職員への卒後教育が大切であると体験から実感している.

院内管理のレベル・アップ 薬剤

安全情報の院内伝達・4

中小病院での現状(1) 保田 静江
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 患者の生命をあずかり,疾病を治療または軽減するための一つの手段として用いる薬物を取扱う者として,その安全性に関する正確な情報を収集し,伝達することは,私たち薬剤師に課せられた任務の一つである.病院における医薬品の情報収集,情報伝達などの歴史および活動については,諸先輩の著書を参考にしていただくとし,私たち中小病院における現状を述べることとする.というのは,医学,薬学の急激な進歩に伴い,それぞれ専門分化されて行くに従い,より深く専門的知識を要求され,病院薬局業務内容も,調剤,製剤などが主であったのが,医薬品の安全性管理の面から,評価を加えた正確な情報,品質試験なども厳しく要求され,日常業務の片手間では間に合わなくなってきた.日本薬学会では,昭和46年(1971年)に,「病院におけるDI活動(ドラッグインフォメーション活動)業務基準」を設定され,大学病院,その他大病院には薬品情報室ができ,またDI専任者が病院組織上に認められ,前進の一路を歩みつつあるが,病院組織ですら,画一さを欠く中小病院において,DI業務を組織化することは至難の業であると考えるためである.

 医療がめざましく進歩し,それに加えて医薬品の安全性に関する情報が,治療上欠くことのできない業務だということを,医療従事者すべてが認識し,治療に直接関係のない職員でも理解を深め,組織,人,設備などの面での協力がなければ活動の充実は望めない.

院内管理のレベル・アップ 労務

労務管理の考え方・5

新しい労使間の定義(1) 山本 重文
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はじめに

 現代における労使間のあり方を考える時,大きく時代が変遷しているにもかかわらず,労使双方の体質には旧態依然たるものがあり,私はここに自分の意見として,新しい現代の時流に見合う労使間のあり方を述べたいと思う.

 まず本年,1978年度における春闘共闘会議と諸々の資本側との対決を振り返って見た場合,春闘共闘会議側はなおも旧態依然たる姿勢を持ち,経営の実態を無視したかのような形でのストライキ万能主義的戦術を組み上げて,資本に対決を迫った.

院内管理のレベル・アップ 人事・庶務

庶務部門の諸問題・9

渉外・広報業務のあり方 沖山 俊雄
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 庶務課が担当する業務には種々のものがあるが,その中の一つの「渉外・広報業務のあり方およびその効果的な進め方」について述べたい.

院内管理のレベル・アップ 滅菌・消毒

感染管理の理論と実際・3

滅菌・消毒の条件と方法 川北 祐幸
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 滅菌と消毒の,その意味する内容が,異なっていることは皆さん十分ご承知のことと思う.すなわち,滅菌とは,ある物質から,すべての微生物および芽胞を殺して無菌状態にすることであり,消毒とは,人間に対して病原性のある微生物を除くことで,非病原性の菌は,そこに存在していてもかまわないことを意味している.

 そこで,先に述べたように,現代医療の中では,人間の側に微生物に対する感受性の変化を来たす種々の条件が出てきたことを考えると,滅菌については,その意味するところは,昔も今も,さらに今後も変ることはないが,消毒については,その内容が,変ってもおかしくないことに気がつくであろう.

最近の判例からみた医療事故・8

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判例

 未熟児網膜症医療過誤訴訟に関しては,現在まで若干の裁判例を数え,未熟児に対する酸素療法等の実施について,その医療水準が,漸次法的な過失判断の基準として確認されつつあるが,酸素療法の実施に関する医師の判断と,眼底検査の実施による本症の発見とこれによる治療については,医師の研鑚義務の問題とも関連してとくに困難な問題が提供され,かつ解決されつつあるといえる.本件は,長崎市立市民病院における未熟児医療に関し,第一審の長崎地裁判決(昭39・3・25)が原告の請求を棄却したのを維持し,控訴を棄却した裁判例である(福岡高裁昭52・5・17判決,判例タイムズ353号182頁).漸新な裁判例として注目される.

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医療は常に対話によって始まる

 ご承知のごとく,医療は人間を対象に行われるものであります.われわれ,医療に携わるものは"人間"の問題をないがしろにしてはならないと思います.

 医療は常に,医療人と患者との対話によって始まります.したがって,患者とのよき人間関係が絶対に必要であります.

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患者に心を寄せた実践の記録

 鍵と格子に象徴されるように,現在の多くの精神病院は,書名とは逆に開かれていない.先日,私は,病院実習にこられた司法修習生に,精神病院の開放化,精神病院での治療,処遇について講義をしたところ,"先生の話は,刑務所の受刑者の処遇論とそっくりだ"と指摘された.あまりにも似ているのでびっくりしたという.これを聞いて私の方が深く考えこんでしまった.

 現今の精神病院は,過去100年にわたる精神障害者の処遇について,その間には解決困難な事態が多くあったことも否めないが,それにしても患者を治療するという立場からは.多くのあやまちをおかしていたことを認めざるをえない.その一つの解決として,治療に付随して起る処遇問題について,今こそ真剣に取り組まなければならないと痛感する.

院外活動日誌

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 リハビリテーション医療は「社会復帰」という言葉が示すように,ケース(患者)が復帰するフィールドとのかかわりなしに考えることはできない.特に障害が重度のケースほど,社会側の場の受け入れ状態によって治療方針やゴールが大きく左右される.我々OTにとってこのことは重要な意味がある.というのは,リハ医療の初期から終了までケースにサービスを提供する上で,その最終仕上げをする時点に関連が多くあるからである.私がOTとして,院内にとどまらずサービスを広げようとしはじめたのも,医療サイドのリハビリテーションでは限界があり,どうしても社会側に働きかけざるをえなかったことから出発している.患者宅の家屋改造・身障者用自動車免許・職場訪問・院外実習(前職業訓練)など,当初はOT一人で走り回った記憶がある.

 家屋改造(車椅子使用者や重度障害者のために,何らかの形で住居等に手を加え,生活を確保する)の活動を例に病院と一般社会の間を見てみるといろいろなことに気がつく.長期間入院のため家庭と患者の間に隔たりができてしまっているケースの受け入れ準備体制を整えるのに,この活動が積極的な役割を演ずることがまず挙げられよう.MSW,看護婦,OT, PTなどのスタッフによる患者を含めた実地訪問は,実に多くの具体性のある示唆を我々に与えてくれることがそれに次ぐ.

新病院建築・8

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はじめに

 防衛医科大学校病院は,名称の示すとおり防衛医科大学校における教育研究病院であると同時に,所沢市を中心とする地域の医療活動に奉仕する一般に開放された総合病院として計画された.

 大学校の敷地は,新宿から所沢を経て川越に至る西武新宿線の所沢駅と新所沢駅の中間に当る位置にあって,米軍基地跡地の一部である.他の基地跡地は,公団住宅やリハビリテーション施設等の公共福祉施設として,また周辺は住宅地として開発が進んでいる.

精神医療の模索・8 病院現場からの報告

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 『病院』誌上で,診療所論議とは?と怪訝に思われる方もおありとは十分承知しているが,将来,病院での開放病棟は有床診療所とそれほど区別もつかなくなるのではないかと思われるままに,一診療所の実態を述べてみたい.

 マンモス精神病院の解体がアメリカで行われつつあることも,精神病院は30床が理想とフランスなどでいわれてきていることも,すでにご存知と思われるが,日本では現医療制度の足かせの中で,理想とはほど遠いながらも、精神病棟の開放化が進められつつある(「病院精神医学」,46,47集).

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てんかんセンターとは何か

 わが国の医療の今日の状況は,センターと名がつく診療機能ぬきに語ることはできないであろう.このことは単に呼び名の問題ではなく,病院や診療所という在来の診療形態ではおさまりがつかない包括的な医療活動が必要となってきた経緯を物語っている.

 これらのセンターとよばれる医療形態には,いくつかの違った意味合いがあるように思われる.たとえば,①地域社会で中心的な機能を果たす専門活動をさす場合,②精神衛生センターなど,総合病院にある個別の診療科ではすべてをカバーしきれないために設けられた専門クリニックをさす場合,③高血圧あるいは糖尿病センターなど,各専門診療科を設けた総合病院であるが診療対象を限ることによって医療の連続性を指向する場合,④子ども医療センターなど,高度医療を行うばかりでなく疾患研究と専門職種の研修をも分担する場合,⑤がんセンター,神経センターなどである.そのいずれにも共通している性質は,診断・治療の方法論によって分割されている大学病院にみられた伝統から離れて,特定の疾患群に対する高度かつ包括的な一貫した医療ケアを志向するところにある.

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 今日わが国では,寝たきり老人や慢性難病患者を対象に,訪問看護,在宅ケアが各地で試みられている状況にある.

 ここで紹介するのは,『タイム誌』(1977年4月25日号)でも「壁のない病院」として紹介されたことのある,ニュージーランド最大の都市オークランドで実施されている"Extramural Hospital"と呼ばれる病院の院外活動についてである.

研究と報告【投稿】

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はじめに

 最近病歴管理についての関心がたかまっているが,一方わが国では未だに公には病歴室の設置やそれを取り扱う専門職などは制度化されておらず,ほとんどの病院で病歴管理が定着しているとはいえない.

 筆者は第30回国立病院療養所総合医学会の病院管理分科会シンポジウムで,病歴管理の実務上の問題点について報告した際,近畿地区の多くの施設の協力を得て,病歴管理の実態と実務上の問題点について考察を加えてみたので報告する.

基本情報

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病院
37巻8号 (1978年8月)
電子版ISSN:1882-1383 印刷版ISSN:0385-2377 医学書院

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