地方の病院から
病院と保健活動—岩手県・国保総合水沢病院
中島 達雄
1
1国保総合水沢病院
pp.657
発行日 1978年8月1日
Published Date 1978/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206613
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水沢病院は昭和26年開設以来いろいろな迂余曲折を経て内科・外科・耳鼻科・小児科の43床から,現在の総合病院340床になった.その性格は水沢市国保総合水沢病院であるが,水沢市の国保人口が40%を割っているため,市立病院としての機能を果たしている.さらに水沢市には,歴史の古い県立病院があるため,お互いの機能分担も幾分考慮している.私は昭和37年に院長に就任したが,水沢市民の健康を守るために,診療以外に水沢市国保課と協力して市民のための保健活動をすすめるべきであると考え,水沢病院の目標として診療活動と保健活動を二本の柱として運営してきた.
なお,岩手県には市町村立国保診療施設の医師で組織している岩手地域医療研究会があるが,水沢病院はその親病院として岩手全県にわたる保健活動の企画にも参画している.
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