グラフ
日本最西端に民間のダイナミズム—長崎県・福井病院
pp.617-622
発行日 1978年8月1日
Published Date 1978/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206603
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長崎市街から野母岬へ至る街道を南下すること約15km,長崎湾口に面して深堀町がある.その沖合の,かつて湾口に浮ぶ島であった香焼町との間は近年埋立てられ,造船所とその関連企業の集まる工業団地となり,背後は新興の住宅地として開発が進みつつある,いわば新しい息吹にあふれた町である(人口:昼間12万人,夜間9万人).医療法人浩仁会福井病院は,この町の中心にあって,民間病院なから地域の基幹病院として,ダイナミックな活動を展開している.深堀町は旧長崎市内でありながら,途中,戸町周辺をおおう小高い山によって市街地とは隔絶され,今でこそ山腹を縫うバイパスが走っているが,その昔は,わずかトンネル1つのみが動脈であったという.これらの地理的特性が,本院の成立ちの大きな背景としてある.
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