特集 病院大淘汰時代—会計と経営のプロが語る生き残り戦略
扉/本特集の論旨が分かるPoint一覧<病院大淘汰時代—会計と経営のプロが語る生き残り戦略>
中村 康彦
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1医療法人社団愛友会上尾中央総合病院
pp.594-595
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038523770840080594
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病院の大淘汰時代の背景には,人口減少と高齢化,政府の医療費抑制政策,医療従事者の不足,新型コロナウイルス感染症の影響など複数の要因がある.まず,人口減少により患者数が減少し,高齢化に伴う医療費の増加が病院経営を圧迫している.また,政府の診療報酬の引き下げや適正化が収益を減少させ,医師や看護師の人材不足が経営に深刻な影響を与えている.さらに,地方では患者数の減少,都市部では病院間の競争激化が経営を困難にしている.
これらの要因が重なったことで多くの病院が経営難に陥り,倒産や閉院を余儀なくされている.この現状は医療提供体制の根本的な見直しが求められていることを示しており,本特集では病院の減反政策について,それぞれの著者に実例とともに考察いただいたのでぜひ参考にされたい.

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