検査と技術 20巻5号 (1992年5月)

病気のはなし

胃癌 三木 一正
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サマリー

 胃癌は,わが国での癌死亡の第1位を占め現在でも最も重要な疾患である.胃癌死亡数は横ばいから減少傾向であるが罹患数は年々増加している.病因は不明であるが,現在では多段階発癌機序が考えられている.特有な臨床症状はなく,無症状も多い.進行胃癌ではBorrmannの肉眼分類,早期胃癌では消化器内視鏡学会分類が用いられる.診断は胃X線検査および内視鏡検査が中心であるが,本年,胃集検の一次スクリーニングとして,胃癌の先行病変である慢性萎縮性胃炎に着目した血清ペプシノゲン法が提唱され注目される.治療は外科手術であるが,最近,早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術も行われ,QOLの面から注目される.

検査法の基礎

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サマリー

 臨床では多くのセンサが用いられているが,このうち圧力・温度・流量・流速センサについて概説した.センサにはさまざまな物理現象・原理が利用されており,またセンサ自身が対象としている物理量の測定のためだけに用いられるだけでなく,その物理情報と関係して変化する別の物理量の検出に用いられることも多い.このような計測システムを理解するためには,単にセンサのみならず計測の原理や方法も知っておく必要がある.特に生体計測では,測定の安定性や精度などが単にセンサの性能によって決まるとは限らないので,計測法を理解することも不可欠である.

ウイルス性髄膜炎の検査 松本 一郎
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サマリー

 ウイルス性髄膜炎の主要病原体はエンテロウイルスとムンプスウイルスである.これらの検査には,主に組織培養(RD-18S,HeLa,LLC-MK2細胞など)によるウイルス分離が行われるが,その検査結果は適切に検体が採取されているか否かで大きく左右される.また上記以外の病因も考えられ,ウイルス分離は種々の細胞を組み合わせて行うことが望ましい.

 近年,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法が開発され,ウイルス核酸検出によるウイルス性髄膜炎の診断にも応用されつつある.

技術講座 血液

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サマリー

 第VIII(IX)因子インヒビターは,補充療法中の血友病患者,自己免疫疾患患者,分娩後などに発生してくる.特に,血友病患者に発生した場合,その後の治療に難渋することが多い.第VIII(IX)因子インヒビターの測定方法としては一般に,凝血学的方法が用いられ,インヒビターの力価はBethesda単位で表される.また,血漿寒天内凝固阻止法も凝血学的方法とよく相関し,スクリーニングとして優れた方法である.ほかに,第Ⅷ因子インヒビターの性状を精査する方法であるイムノブロット法,ELISA法についても簡単に述べた.

技術講座 輸血

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サマリー

 不規則性抗体検査の重要性はガイドラインの報告以来高まってきているが,同定検査まで行っている施設はまだ限られている.抗体スクリーニングでなんらかの抗体が検出されれば,その同定を行っておくことにより,緊急輸血時でも即対応ができ,交差適合試験の簡略化も行える.

 抗体の同定には,比較的よく検出されるLe系をはじめRh系,抗Jk,抗Fy抗体について,反応態度の違い,凝集の強弱を調べ,吸着解離試験,中和試験,血清の酸性化などを行うことにより複数抗体でも既往歴,臨床症状などを加味すれば同定検査が容易となる.

技術講座 微生物

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サマリー

 日本各地で多発しているつつが虫病は,臨床診断とともに迅速な血清診断が重要である.血清学的診断法では,現在間接蛍光抗体法と免疫ペルオキシダーゼ法の2法が中心に行われている.両法とも,かつて用いられていた補体結合反応やワイル・フェリックス反応に比較して特異性が高く,高感度であり,かつ血清中のRickettsia tsutsugamushi特異およびIgMおよびIgG抗体を個別に測定できる利点を有する.このため,つつが虫病の血清診断においては上記の2法を用いることが最良と考える.

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サマリー

 前回は,ME機器の電気的安全の基本として,人体の電撃(電気ショック)反応と,その対策としての安全基準(JIS)の概要および実際の機器の安全使用上の注意について述べた.今回は,引き続き,医療現場でさまざまな状況下で起こりうるミクロショックの例を具体的に挙げ,その原因と対策を探ることにする.また,現場ですぐ実施できる漏れ電流の簡易測定法を示し,今後の安全管理の方向を示す.

マスターしよう検査技術

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〔I〕表面筋電図検査とは何か

 各種の神経生理学的検査の中で,筋電図検査は脳波や誘発電位検査と並んで重要な位置を占める.筋電図検査は針電極を用いて運動単位電位を記録する針筋電図と表面電極を用いて筋腹全体の動きを記録する表面筋電図に大別される1).針筋電図は個々の神経単位の活動を調べることができるのに対し,表面筋電図はそれらの集合電位を導出する検査法である.

 表面筋電図を記録する目的は①安静時における不随意運動の記録,②随意運動時における骨格筋の相反性活動や模倣性連合運動の記録,③受動的な関節運動時における筋固縮の評価,④末梢神経電気刺激によるM波,F波,H波,長ループ反射の記録,⑤反射性ミオクローヌスの記録2)など多彩である.ベッドサイドでの観察に基づき,何を知りたいか具体的な目的を把握して表面筋電図を記録することが大切である.

生体のメカニズム ホルモン・5

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はじめに

 生体にとってカルシウム(Ca)は極めて重要なミネラルである.Caはハイドロキシアパタイト〔Ca10(PO46(OH)2〕の形で骨という堅固な構造物の主成分をなす一方,体内のあらゆる細胞においてその機能の維持・調節に重要な役割を果たしている.正常な細胞機能の発現には細胞外液のCa濃度の恒常性が必須であり,このため人体には血中Ca濃度をかなり厳格に一定に保つ機構が備わっている.その中で中心的な役割を果たしているのが副甲状腺から分泌される副甲状腺ホルモン(PTH)である.しかしながら正常なCa代謝の維持にはPTHのみでは不十分であり,1,25水酸化ビタミンD〔1,25(OH)2D〕との協同作用が不可欠である.人体内では主にこれら2つのホルモンが骨・腎・腸管の3つの標的臓器に作用することにより,Ca代謝の恒常性が維持されているのである.この場合のCa代謝の恒常性には2つの意味がある.1つは血中Ca濃度を一定に保つことであり,もう1つは体内外のCa収支,すなわち骨のCaバランスを一定に保つことである.前者は主にPTHがつかさどっており,後者には1,25(OH)2Dが大きくかかわっている.本稿ではこれら2つのホルモンによるCa代謝調節系とその評価法について概説する.

検査データを考える

リンパ球減少 厨 信一郎
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はじめに

 末梢血血球減少症のうち,赤血球,血小板あるいは好中球の減少に比較してリンパ球の減少は注目されることが少ない.その理由としては,第一に赤血球(またはヘモグロビンないしヘマトクリット値)の減少は貧血と,血小板減少は出血傾向と,さらに好中球減少は易感染性という臨床症状と,それぞれ直接深く関連しているのに対して,リンパ球の減少は免疫能の低下と関連するものの,それ自体は臨床症状を発現しにくいこと,第二にリンパ球の減少は多くの場合,その基礎疾患を診断するための特異的な異常所見ではないこと,さらに第三になんらの疾患も有しない健常者にもリンパ球減少が少なからず見いだされることなどが挙げられる.表5および後述する本文中にリンパ球減少をきたしうる疾患あるいは病態を列挙してあるが,その大半はリンパ球減少症以外の臨床症状ないし検査成績によって診断が確定するものであることは容易に理解されよう.すなわちリンパ球の減少という検査所見は多くの場合,疾患の診断そのものに有用というより各症例の病態の一部を表現しているもので,診断と直接結びつくことはむしろ少ないと考えておくほうがよい.通常の末梢血液検査におけるリンパ球総数の減少よりも,むしろリンパ球サブセットの変動のほうが疾患特異性を示すことが多い.しかしながら以下に示すようにリンパ球減少が唯一診断の糸口になるケースも時には経験される.

講座 英語論文を読む・17

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 薬物濫用の尿検査における偽陰性を減らし,その信憑性を確認するために尿中クレアチニン測定を用いる簡単な測定法を報告する.176患者検体の尿中クレアチニン濃度は0.1から31.9mmol/l(平均9.8±SD6.2)であり,浸透圧は49から1,183mOsm/kg(平均595±SD276)であった.クレアチニン濃度4.3mmol/l以下のほかの85検体では浸透圧との相関は低かった.異なる患者から無作為に選んだ10個の検体(クレアチニン濃度<4.3mmol/l,浸透圧<200mOsm/kg)で公認されている測定法を用いた最初の免疫学的薬物検査では“白”と認定された患者のうちで,5人が簡単な濃縮操作により薬物陽性になった.以前に大量の大麻を使用していたある患者において,その尿中カンナビノイドとクレァチニン濃度を93日間にわたって追跡した.それらの物質の尿中濃度はこの期間中を通して非常によい相関を示した(γ=0.93,p<0.001),一方,単に尿中カンナビノイド濃度を測定しただけでは大麻の濫用を時々見落としてしまうことが明らかとなった.薬物濫用の検査に用いられる尿検体ではクレアチニンを測定するべきであり,もしクレアチニン濃度が4.0mmol/l以下であるならその検体がたとえ薬物陰性であっても有効とされるべきではない.

検査ファイル

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はじめに

 深在性カンジダ症の補助診断方法として免疫血清学的方法が導入されてきている.以前から抗体の検出法が行われているが,この方法では非感染者でも抗体が検出されたり,免疫低下の状態では抗体産生が望めないなどの問題があり,現在は抗原の検出法が中心となっている.

 これまで報告されている深在性カンジダ症の抗原検出法を表に示した.検出する抗原の種類は,カンジダの細胞壁の主成分でマンノースの重合体であるマンナン抗原と,細胞質の糖蛋白などの非マンナン系抗原がある.HI法,HA法,CIE法は感度の点で,RIA法は特別な施設,設備を必要とし,迅速性の点で,またEIA法は操作が煩雑で,迅速性にかける点で問題がある.これらの検査法と比べて,LA法は操作が簡単で短時間に測定が可能なことから,検出感度や非特異反応に問題が残るものの最近よく試みられている.

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 フェリチンは分子量約450kD,H(heavy;21,000)とL(light;19,000)の2つのサブユニットが種々の割合に24個集まって形成された球形で中空な蛋白分子であり,中に約4,500個の鉄原子を収容することができる.その機能としては,過剰の鉄を取り込んで貯蔵したり,必要に応じて鉄を放出して供給するという生体内での鉄調節の役割を演じている.さらに鉄の調節を通じて骨髄における赤血球の産生,ヘム合成に密接に関与している.一方,最近そのHサブユニットは造血血球の制御にも関与していることが報告されている1)

 臨床においては,血清フェリチンが体内の貯蔵鉄の多寡を反映する指標として広く用いられている.しかし,血清フェリチンはその値が低下した場合には鉄欠乏を示唆するが,高値を示した場合,炎症,感染症,肝障害,悪性腫瘍などでも上昇するために,その解釈には困難を感ずることが少なくない.その点,赤血球フェリチンはフェリチンが赤血球内にあることで外的な要因に影響されにくいことから,体内における鉄代謝をより忠実に反映する指標として,近年その有用性が指摘されている2).当科における検討では,健常成人男子および女子の正常値は,

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 コラゲンは結合組織の最大の構成成分である.体内の特定の臓器に線維化が起こると,体内のコラゲン代謝の変動が起こり,その動きは血中のコラゲン代謝産物の変動として把握できる可能性がある.コラゲンは現在までに13種類以上の異なる型が報告され,臓器によって増殖するコラゲンの型は決まっている.コラゲンの性質,代謝についての総説1),および平易な解説書2)が出版されているので参照されたい.

 臓器線維症の臓器内の線維化の程度を診断することを目的にこれらのコラゲンの代謝産物の血中値を利用する試みが行われている.中でも肝臓は体内で最大の臓器であり,肝線維症,例えば慢性肝炎,肝硬変などの線維化と,これらのマーカーとの関連が最もよく研究されている.以下,現在,測定用キットが市販されているコラゲンマーカーについて,その臨床的意義を主として肝疾患を中心に述べる.

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 免疫グロブリンスーパーファミリー(immunoglobulin superfamily)は,immunoglobulin super gene family(免疫グロブリン超遺伝子族,免疫グロブリン多重遺伝子族)とも呼ばれている.このファミリーには,図1に示すさまざまな分子が属している.これらの分子は,類似した基本構造を有しており,進化論上,共通な遺伝子を祖先にしていると考えられている.免疫グロブリン,T細胞抗原認識レセプター,主要組織適合抗原,CD3(ε,γ,δ鎖),CD2,CD8,CD4などリンパ球機能と密接に関係している分子のみでなくMAG,N-CAM,Poなど神経系を構成している分子もこのファミリーに属している.そのほか,血小板由来増殖因子(PDGF)に対するレセプターやCEA(carcinoembryonic antigen)もこのファミリーに属する1)

 免疫グロブリンスーパーファミリーが存在する事実が明らかになった背景には,まず免疫グロブリン構造研究の成果がある2).免疫グロブリン(図1のIgM)は,L鎖とH鎖から構成されている.両鎖は,可変部(V)と定常部(C)をもっている.抗原と結合するのは可変部である.両鎖は,いずれも約100個のアミノ酸配列を単位とする集合体から構成されている.

ラボクイズ

問題/腹部エコー

4月号の解答と解説

明日の検査技師に望む

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 昭和33年に東北大学病理学教室に入局して以来34年になる.昭和37年に,ちょうどこの年に新設された東北大学附属病院中央検査部に助手として赴任し,4年間お世話になった.この頃のことを石戸谷豊先生が本欄で述べられており,読んだ方々もおられると思う.その後昭和42年から4年間,レジデントとしてアメリカに留学し,anatomic pathology,clinical pathologyとcytologyを勉強してきた.昭和47年に国立仙台病院に赴任し,今年で20年目になる.

 現在日本では病理学と臨床検査医学が別の専門分野になっているが,これは大変不幸なことと思っている.確かに病理学的診断は医師が下し,臨床家はその診断によって患者を治療することが多い.これに対して臨床検査医学の場合には,測定された検査値がそまま報告され,これをもとに臨床医が病態を判断するのが普通である.しかしこれがすべてではない.病理学的診断もその結果が常に患者の診断に結びつくわけではない.特に検査が陰性の場合には,それだけでは病気がないことを保証するものではない.

けんさアラカルト

電池のいろいろ 菊地 眞
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 最近は日常生活においても,腕時計やマイコン内蔵機器のバックアップ電源などに電池を使用することが極めて多くなった.通常はおのおのの機器ごとに指定された電池を何気なく買い求めて入れ替えているが,これまで以上に何種類もの電池が出回っていることに気づく.

 現在使用されている電池のうち,ごく一般的な電池をまとめてみると図のようになる.

トピックス

レムナント様粒子 野間 昭夫
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 ヒトアポリポ蛋白Bには小腸で合成されカイロミクロンを形成するアポB-48と,肝で合成された超低比重リポ蛋白(VLDL)や低比重リポ蛋白(LDL)に存在するアポB-100とがあることはよく知られている.このように異種のリポ蛋白に存在するところから,一方のみに反応するモノクローナル抗体の作製が試みられている.日本抗体研究所が開発した抗ヒトアポA-Iモノクローナル抗体と抗ヒトアポB-100モノクローナル抗体の両者を固相化した免疫アフィニティ混合ゲルと血清とを反応させた際に,そのいずれの抗体とも反応しない分画中のリポ蛋白を最初リポZと命名した.これを種々検討した結果,レムナントリポ蛋白を多く含むことよりレムナント様粒子(remnant like particle;RLP)と呼ばれるようになった.

 カイロミクロンとVLDLは由来こそ異なるが,ともにトリグリセリドに富むリポ蛋白であり,血中でリポ蛋白リパーゼの作用を受けて,トリグリセリドやリン脂質が水解されて粒子径が小さくなるとともに,アポB(カイロミクロン由来のものはアポB-48,VLDL由来のものはアポB-100)を有し,いまだにトリグリセリド・リッチであり,その他コレステロールエステルとアポEを比較的多く含んだレムナントリポ蛋白に変化する.

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はじめに

 好気性生物が生命を維持するためには酸素は不可欠であるが,酸素は有益な面だけではなく有害な面も有している.過酸化脂質は,体内の細胞膜に多く含まれている不飽和脂質酸と,大気中の酸素分子よりも活性が高く不安定な活性酸素との反応によって生じ,細胞にとっては有害物質となっている.

 一部の腎炎,腎不全や腎移植後の血液再還流では,その病態の発現に活性酸素の関与が考えられている1).抗腫瘍剤のブレオマイシン,シスプラチンなどは,その薬効性に活性酸素が重要な役割を果たしており,抗生物質による腎障害にも活性酸素の関与がいわれている1).除草剤のパラコート中毒ではその強力な活性酸素作用のために腎不全になりやすい.

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はじめに

 黄色ブドウ球菌そのものは,各種の検査材料から高頻度に分離される菌である.近年,本菌におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が院内感染の原因菌として大きな問題となっているが,免疫不全状態にある患者や各種カテーテルの留置されている入院患者などにおいては,たとえわずかな菌数のMRSAであっても,あらかじめ把握しておくことが抗菌薬治療上からは重要となってくる.このような現実的問題から,DNAを特異的に増幅するPCR(polymerase chain reaction)法を応用して,検出菌がMRSAであるか否かを短時間に判定する方法が開発されつつある.以下にその概略を述べたい.

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■SIPAとは

 血小板は,ADP,エピネフリンなどの種々のアゴニストの添加により凝集するほか,ずり応力を負荷することだけで(これらアゴニストの非存在下),血小板凝集が惹起されることが最近明らかにされてきた1)

 このずり応力惹起血小板凝集(shear-induced platelet aggregation;SIPA)は,その刺激となるずり応力が生体内で起こりうる刺激であることからその生理的意義が注目されてきている.筆者らは,SIPAを連続的に測定する装置を開発し,SIPAの発現機序を解析したので以下に記す.

けんさ質問箱

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 クームスコントロール血球には,強,弱,補体感作の3種がありますが,どのように使い分けたらいいのでしょうか.また臨床的意義についてもお教えください.

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 心エコーにおいてBモードでasynergy(hypo,dyskinesisなど)の評価を目で行う場合は,どのようにすればよいのでしょうか.

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 最近,尿中赤血球形態による腎・尿路系疾患の鑑別・判定が注目されており,その形態分類も各施設により多彩を極めているようです.自尿内における生理的な赤血球変形因子を除外すると,その形態分類および定性データや赤血球以外の有形成分などの情報により,糸球体/非糸球体由来を鑑別することは,経験上さほど高度な技術を必要とするわけではありません.そこで,腎・尿路系疾患で尿中赤血球が変形するメカニズムについて教えてください.私見としては,腎・尿路系疾患により①物理的刺激により赤血球内のヘモグロビンが消費され赤血球が変形する,②赤血球膜成分であるリン脂質などの構成に変化が起こり赤血球が変形する,ことが推測されますがいかがでしょうか.

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 最近わが検査室でも白血球分類を実施するようになったのですが,いまひとつよくわからないのが異型リンパ球です.これが異型リンパ球だという定義をお教えください.

今月の表紙

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 冠状動脈の硬化は粥状硬化と呼ばれる内膜肥厚を主体とする動脈硬化で,内膜に線維化や脂質の沈着を中心とする病変が起こり,動脈壁が硬化する状態である.粥状硬化によって冠状動脈内腔が詰まると,冠状動脈の血液の流れが停止し,心筋は虚血状態となり,心筋梗塞に陥り,心筋に壊死が生じる.心筋の壊死が広範囲であれば死亡の原因となる.

 左上の図は高度の粥状硬化症による内膜肥厚のため著しい内腔の狭窄をきたした冠状動脈である.エラスチカ・ワンギーソン弾性線維染色でみると,黒色の内弾性板から内側は内膜で著しく厚くなっており,白く抜けた不整形の脂質の沈着もみられる.

基本情報

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検査と技術
20巻5号 (1992年5月)
電子版ISSN:1882-1375 印刷版ISSN:0301-2611 医学書院

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