スポット
電気味覚技術の食およびヘルスケア領域での社会実装
福島 大喜
1
Taiki Fukushima
1
1株式会社UBeing
pp.306-309
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn148030306
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
―電気味覚技術の変遷
電気味覚は,電気刺激が舌あるいは口腔に提示された際に感じられる感覚のことである.電気味覚の発見は,18世紀に異なる金属を舌に接触させた際に,鉄に似た味を感じたことを報告したことが最初だといわれている1).
その後,1960年前後から,この技術は味覚検査の一つである電気味覚計として,社会実装を果たした.電気味覚検査は舌上に提示した電気刺激に対して,味覚の有無を被験者が回答する味覚検査手法である.この電気味覚計は現在も,研究や味覚障害もしくは神経障害の有無などを判定することに利用されている2,3).
さらに2010年前後から,日本やシンガポールの研究者によって,味覚メディア,つまり食事をおいしくする手段としての研究開発がはじまり,現在に至っている.本稿では,電気味覚の機序,食分野における研究開発,社会実装の実例を紹介する4).

Copyright © 2026 Ishiyaku Publishers,Inc. All Rights Reserved.

