スポット
エネルギーとたんぱく質量のバランスが尿酸代謝に影響を及ぼす
平澤 優美
1
,
新井 英一
1
Yumi Hirasawa
1
,
Hidekazu Arai
1
1静岡県立大学 薬食生命科学総合学府 臨床栄養管理学研究室
pp.310-312
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn148030310
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はじめに
食生活の欧米化にともない日本の高尿酸血症患者数は年々増加し続けている1).体格指数(BMI)や体脂肪率と血清尿酸値(serum uric acid:S-UA)には正の相関がみられており2,3),肥満の解消はS-UAの低下に重要である.
近年,肥満の是正やダイエット志向から低炭水化物・高たんぱく質食が流行している.低炭水化物食は減量に対して効果を有することが報告されているが4),S-UAとの関連については明らかとなっていない.また,動物性たんぱく質はプリン体を豊富に含み,その多量摂取はS-UAを高める可能性が指摘されている.動物性たんぱく質を摂取すると体内で不揮発性酸が生成され腎臓から排泄されるが,酸を尿中に排泄することで生じる尿の酸性化は尿酸排泄障害に寄与するため,たんぱく質の多量摂取は尿酸排泄に悪影響を与える可能性も考えられる.
本研究では,たんぱく質を増量した食事または炭水化物(エネルギー)を制限した食事がS-UAおよび尿酸排泄に及ぼす影響について検討した5).

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