特集 耳鼻咽喉科領域の発達変化と加齢変化
発達変化と加齢変化の基礎知識
味覚
加我 君孝
1,2
Kimitaka Kaga
1,2
1国立病院機構東京医療センター臨床研究センター
2神尾記念病院
キーワード:
発達変化
,
加齢変化
,
味覚
Keyword:
発達変化
,
加齢変化
,
味覚
pp.1443-1444
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000875
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はじめに
新生児・乳幼児の味覚の発達は小児神経学領域で取り上げられ新生児にも味覚があり,砂糖水,蒸留水の区別のみならず,母乳と人工乳を飲み分けることは広く知られている。さらに在胎34~38週の胎児においても,羊水中にサッカリン(合成甘味料)を注入すると飲み込む羊水量が増加するという研究も示されており,味覚はかなり早い時期から発達している1)。
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