栄養管理に活かしたい! 漢方医学入門②
漢方医学で「食べられない・出ない」を治す!
小川 恵子
1
Keiko Ogawa
1
1広島大学病院 漢方診療センター
pp.300-305
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn148030300
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はじめに
高齢者診療やがん患者の支持療法の現場では,「必要なエネルギー量は確保しているのに元気にならない」,「食事を勧めるほど食欲が落ちてしまう」,「便秘や腹部膨満のために食事量が減っていく」といった場面にしばしば遭遇します.
こうした症例では,栄養量や栄養素の不足だけでなく,「意欲があるかどうか」,「消化管が受け入れられる状態かどうか」,「腸が動ける状態かどうか」を評価する視点が重要になります.便秘になると腹部膨満をきたして食事量が減少し,フレイルが進行することがあります.
漢方医学は,“栄養管理の行き詰まり”を,消化吸収,腸管機能,精神を含む全身状態の関係として整理する枠組みをもっています.連載第2回では,栄養サポートチーム(NST),高齢者の実際の臨床例を通して,漢方医学的な考え方が栄養管理にどのように役立つのかを解説します.

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