膵癌update
Ⅱ 診断 ④膵癌における超音波内視鏡(EUS)の役割
伊原 諒
1
,
植木 敏晴
1
,
平塚 裕晃
1
,
畑山 勝子
1
,
永山 林太郎
1
,
土居 雅宗
1
,
丸尾 達
1
1福岡大学筑紫病院消化器内科
キーワード:
膵癌のEUS
,
造影EUS
,
EUS—FNA
,
EUS—elastography
Keyword:
膵癌のEUS
,
造影EUS
,
EUS—FNA
,
EUS—elastography
pp.771-778
発行日 2018年5月25日
Published Date 2018/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000389
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現在,超音波内視鏡(endoscopic ultrasonography;EUS)は,膵疾患の画像診断において重要な役割を担っている.2010 年4 月から超音波内視鏡ガイド下吸引細胞診(EUS‒guided fine‒needle aspiration;EUS‒FNA)が保険収載され,膵癌診療において必要不可欠な検査手技となっている.また,超音波を用いた組織弾性評価法の一つである超音波内視鏡エラストグラフィー(EUS‒elastography;EUS‒EG)や,保険収載はされていないが第二世代超音波造影剤であるペルフルブタン(ソナゾイド®)を使用した造影超音波内視鏡(contrast enhanced EUS;CE‒EUS)などが可能となり,その進歩は目覚ましい.
本稿では,EUS・CE‒EUS・EUS‒EG の画像診断およびその方法,EUS‒FNA の手技および偶発症について概説する.
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