特集 胆管癌診療の現況
5.TUS,EUS
橋本 千樹
1
,
宮原 良二
1
,
川部 直人
1
,
葛谷 貞二
1
,
中岡 和徳
1
,
廣岡 芳樹
1
1藤田医科大学消化器内科学
キーワード:
経腹壁超音波検査(TUS)
,
超音波内視鏡検査(EUS)
,
胆管癌
,
がん治療
,
EUS—FNA
Keyword:
経腹壁超音波検査(TUS)
,
超音波内視鏡検査(EUS)
,
胆管癌
,
がん治療
,
EUS—FNA
pp.1393-1402
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001967
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経腹壁超音波検査(TUS)は簡便に施行可能で,低侵襲的な画像検査のため,胆管癌を診断するスクリーニング検査として位置づけられている.消化管ガスなどの被検者の要因によっては,胆管主病変を直接描出することが困難なことがあるが,肝内外胆管の拡張など間接所見にも注意する必要がある.超音波内視鏡検査(EUS)は,精密検査として施行され,胆管癌の質的診断や局所進展度診断に有用性が高い.EUS—FNAは,needle tract seedingのリスクが高いため,切除可能胆管癌患者では避ける必要がある.TUS,EUSは,術者の技能によって診断能に大きな違いが生じるため,検査に携わる者は,より正確に診断を行えるよう,超音波検査手技,臨床解剖,疾患について熟知しておくことが重要である.
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