特集 慢性膵炎―ガイドライン改訂に向けて
6.慢性膵炎の治療(2)膵石・膵管狭窄の内視鏡治療
丸尾 達
1
,
植木 敏晴
1
,
松岡 大介
1
,
田中 利幸
1
,
平塚 裕晃
1
,
土居 雅宗
1
,
畑山 勝子
1
,
永山 林太郎
1
,
野間 栄次郎
1
,
八尾 建史
2
1福岡大学筑紫病院消化器内科
2福岡大学筑紫病院内視鏡部
キーワード:
慢性膵炎
,
膵石
,
膵管狭窄
Keyword:
慢性膵炎
,
膵石
,
膵管狭窄
pp.1364-1368
発行日 2020年9月20日
Published Date 2020/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001353
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
慢性膵炎の非代償期には,主膵管や分枝膵管内に形成される膵石や,慢性炎症による線維化により膵管狭窄が生じる.それによって,膵管内圧が上昇することで疼痛が出現し,膵内外分泌機能の低下をきたす.膵石や膵管狭窄を治療することで,疼痛を緩和することや膵内外分泌機能の低下を予防できる.膵石や膵管狭窄に対する治療として,内視鏡治療は,比較的安全に行うことができ,非侵襲的であり,第一選択となりうるが,結石再発や偶発症を含め,外科医と連携し,外科治療への移行時期を検討することが重要である.
Copyright © 2020, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.