特集 消化器内科医のためのIgG4関連疾患
5.IgG4関連硬化性胆管炎(2)診断
植木 敏晴
1
,
丸尾 達
1
,
永山 林太郎
1
,
土居 雅宗
1
,
立川 勝子
1
,
平塚 裕晃
1
1福岡大学筑紫病院消化器科
キーワード:
IgG4関連硬化性胆管炎
,
自己免疫性膵炎
,
原発性硬化性胆管炎
,
胆管癌
Keyword:
IgG4関連硬化性胆管炎
,
自己免疫性膵炎
,
原発性硬化性胆管炎
,
胆管癌
pp.639-645
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001791
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
IgG4関連硬化性胆管炎は,血清IgG4の上昇,胆管壁の線維化とIgG4陽性形質細胞とリンパ球の著明な浸潤,花筵状線維化,閉塞性静脈炎を特徴とする原因不明な硬化性胆管炎である.IgG4関連硬化性胆管炎は,しばしば1型自己免疫性膵炎を合併し,IgG4関連疾患の胆管病変と考えられている.胆管像は,4つのTypeに分類される.Type 1は下部胆管(膵内胆管)に狭窄があり,下部胆管癌や膵癌との鑑別が重要である.Type 2は肝内外胆管に多発性狭窄があり,原発性硬化性胆管炎との鑑別を要する.Type 3は下部胆管と肝門部胆管に狭窄があり,Type 4は肝門部胆管に狭窄があり,それぞれ胆管癌との鑑別が必要である.
Copyright © 2021, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.