胆管結石の治療
PTCS(経皮経肝胆道鏡)による胆管結石の治療
伊原 諒
1
,
植木 敏晴
,
畑山 勝子
,
永山 林太郎
,
土居 雅宗
,
丸尾 達
1福岡大学医学部附属筑紫病院 消化器内科
キーワード:
砕石術
,
再発
,
術後合併症
,
術中合併症
,
総胆管結石症
,
治療成績
,
肝内結石症
,
禁忌(治療)
,
経皮経肝胆道鏡法
,
経皮経肝胆道ドレナージ
Keyword:
Intraoperative Complications
,
Lithotripsy
,
Recurrence
,
Postoperative Complications
,
Treatment Outcome
,
Choledocholithiasis
pp.49-55
発行日 2016年12月20日
Published Date 2016/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017129540
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近年,胆管結石の治療においてERCP関連手技の進歩により経皮経肝胆道鏡(PTCS)の役割は減少してきている.しかし,経乳頭的処置が困難な症例においては,今日でも有用な非侵襲的治療である.PTCSを行うためには経皮経肝胆管ドレナージ(PTBD)が必要であり,その技術を習得することが重要である.当院の胆管結石に対するPTCS下治療61例の成績は,完全截石率が100%,再発率は平均観察期間26ヵ月で,1年,2年,3年再発率はそれぞれ5%,9%,14%であった.再発した6例はいずれもPTCS下に截石した.ERCP関連手技に加えてPTCS関連手技を習得することで胆管結石に対する治療選択肢が広がる.
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