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特集 胆膵EUSのトラブルシューティング
[診断的EUS/EUS-FNA 各論]
EUS
失敗しない造影EUS
Image-enhanced EUS: how to conduct it without failure
糸永 昌弘
1
,
北野 雅之
1
,
蘆田 玲子
1
,
山下 泰伸
1
,
幡丸 景一
1
Masahiro Itonaga
1
,
Masayuki Kitano
1
,
Reiko Ashida
1
,
Yasunobu Yamashita
1
,
Keiichi Hatamaru
1
1和歌山県立医科大学第二内科
キーワード:
EUS
,
造影EUS
Keyword:
EUS
,
造影EUS
pp.1937-1940
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000557
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はじめに
体外式超音波では管腔内ガス,骨,脂肪などにより,超音波の透過が妨げられ,病変の描出が困難となるが,そのような点を克服すべくEUSは発展してきた。EUSは管腔内走査することにより,トランスデューサーを消化管,膵,胆管,胆囊に近接し観察することができるため,CT,MRIなどの他の画像診断に比べ高い空間分解能を有し,胆膵領域の画像診断において最も有用な検査である。さらに低音圧で造影ハーモニックイメージを得ることができるペルフルブタン(ソナゾイドⓇ,GEヘルスケアファーマ社)などの第二世代超音波造影剤の登場により,EUSにて造影ハーモニックイメージングが実施できるようになった。これにより,リアルタイムの血行動態評価が可能となり,胆膵領域疾患の診断における有用性が多数報告されている。一方,現時点で胆膵疾患の診断・治療目的でのソナゾイドⓇの使用は保険収載されておらず,通常診療での使用はできない。
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