人工関節置換術-最新の知見
関節の評価法と診断 使用機種の選択 大腿骨近位固定型人工股関節の中~長期成績
庄司 剛士
1
,
安永 裕司
,
山崎 琢磨
,
越智 光夫
1広島大学 大学院整形外科
キーワード:
X線診断
,
股関節脱臼
,
術後合併症
,
大腿骨
,
大腿骨頭壊死
,
変形性股関節症
,
治療成績
,
人工股関節
,
股関節置換術
Keyword:
Femur
,
Femur Head Necrosis
,
Hip Dislocation
,
Hip Prosthesis
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Osteoarthritis, Hip
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
pp.32-35
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270791
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若年で関節温存が困難な大腿骨頭壊死症92関節、二次性変形性股関節症87関節に対してThrust Plate Prosthesis(TPP)を用いたTHAを行った。臨床評価、X線学的評価および応力遮蔽、thrust plateの内反、mechanical looseningを調査した結果、中~長期成績は良好で再置換をend-pointとした術後13年における生存率は92.2%であり、再置換症例はいずれも骨質が低下した症例であった。TPPは術前に大腿骨形態・骨質が保たれている症例には良い適応であり、骨温存の観点から若年者でやむを得ずTHAを選択する際に有用なインプラントであると考えられた。なお、当科ではTPPの特徴を踏襲しながらヘッド径やボルト長を選択できるインプラントCARP-Hシステムを開発した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014