整形外科領域における移植医療
骨および軟骨に対する人工・生体材料、組織細胞移植の臨床成績 四肢外傷および傷病 Impaction bone grafting法を用いた人工股関節大腿骨側再置換術後平均10年の成績
庄司 剛士
1
,
山崎 琢磨
,
安永 裕司
,
越智 光夫
1広島大学 大学院整形外科
キーワード:
Hydroxyapatite
,
X線診断
,
自家移植
,
同種移植
,
関節疾患
,
股関節
,
骨移植
,
内固定法
,
再手術
,
術後合併症
,
大腿骨
,
大腿骨頭
,
治療成績
,
股関節置換術
,
皮質骨
Keyword:
Cortical Bone
,
Femur
,
Femur Head
,
Fracture Fixation, Internal
,
Hip Joint
,
Joint Diseases
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Reoperation
,
Transplantation, Autologous
,
Transplantation, Homologous
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Durapatite
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
pp.125-129
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016081978
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Impaction bone grafting法を用いて人工股関節大腿骨側再置換術を行い、術後6年以上経過した54例55関節の治療成績を検討した。対象は男12例12関節、女42例43関節、再手術時平均70歳で、術後観察期間は平均10年1ヵ月であった。JOAスコアは術前平均42点が調査時平均72点に改善した。合併症は脱臼を9関節、術中骨折を8関節、術後骨折を5関節に認めた。X線評価では1mm以上のsubsidenceを26関節に認めたが、沈下が進行した例はなく、術後1年以内に全例停止していた。移植骨のリモデリングとしてcortical repairを40関節に認め、術後平均7ヵ月で出現していた。Gruenのzone分類ではリモデリングはzone 1:1関節、zone 2:14関節、zone 3:23関節、zone 4:19関節、zone 5:28関節、zone 6:22関節、zone 7:7関節で認め、術後骨移植はzone 1:4関節、zone1・7:1関節に認めた。異所性骨化は4関節に認め、Brooker分類class I:2関節、class III:2関節であった。脚長差は平均-6.0mmであった。
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