発行日 2003年10月24日
Published Date 2003/10/24
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004069954
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Thrust plate hip prosthesis(TPP)の特徴,適応,手術手技,治療成績等について概説した.TPPは,頸部骨切り面と大転子遠位部の間でthrust plateをthreaded boltで締結して初期固定を得ること,骨温存が可能なこと,従来の髄内固定型ステムに比べて荷重伝達がより生理的であることなどを特徴とする.大腿骨頭壊死症で関節温存手術の適応のない若年者が最もよい適応となり,二次性変形性股関節症にも用いられる.これ迄にTPPを使用し術後3年以上経過した36例の成績は,メカニカルルースニングを生じた2例を除いて,JOAスコアは術前32~68点(平均47点)が最終調査時76~96点(平均84点)まで改善し,TPPの挿入角も概ね目標値を獲得していた
©Nankodo Co., Ltd., 2003